TikTokでのライブコマースの波
売れるネット広告社グループ株式会社(以下、売れるネット広告社)は、D2C子会社であるオルクスを通じて、TikTokのライブコマースプラットフォームで自社ブランド「KogaO+」の直販を始めました。この発表は、単なる販路の拡大を超えて、自社の利益構造を根本から変える可能性を秘めています。いわば、「ライブコマースD2C事業」の幕開けと言えるでしょう。
市場環境:未開の領域
ライブコマースは、世界中で数十兆円規模の市場を持つ巨大な成長領域です。しかし、日本ではスマートフォン世代に向けたライブ直販のモデルがまだ確立されていないのが現状です。いわゆる「ポスト・ジャパネット」の市場は、実は未開の鉱脈であり、売れるネット広告社はその先駆者になるべく、この市場を開拓する意向です。
成功の秘訣:再現性のある戦略
オルクスの戦略は、自社製品「KogaO+」で証明された“広告費ゼロで勝てる方程式”を土台にしています。オルクスは、2023年11月に新たに「ソーシャルEC戦略チーム」を設立し、広告費を使わずにSNSやUGCを活用したオーガニック戦略を展開してきました。「KogaO+」は、広告費をかけずにAmazonのランキングで三冠を達成し、その販売数は2025年3月時点で80万枚を超える見込みです。この事例が、戦略のコピー可能性を示しています。
TikTokでの nuevos収益モデル
売れるネット広告社の強力なアセットを駆使して、今後は「視聴→共感→即購入」という流れを確立し、ライブコマースにおける競争優位性を高めていく計画です。具体的には、SNS広告の運用ノウハウ、動画制作の能力、8万人を超える提携インフルエンサーのネットワーク、独自のD2Cブランドの商品開発力がその基盤となります。
未来へのビジョン:AIとの統合
将来的には、AI技術を駆使したデジタルヒューマンによる販売活動、需要予測や在庫管理、ライブの脚本を自動生成する仕組みを導入し、属人的なスキルに依存しない「AI×ライブコマース」モデルを構築する計画です。この新しいモデルによって、優れた収益構造を実現し、競合他社を圧倒することでしょう。
投資家へのメッセージ
本取り組みは、売れるネット広告社の成長を加速させ、持続的な企業価値向上を目指します。ライブコマースという世界的な潮流を日本に取り入れ、AIやSNS、動画コンテンツといった成長要素を統合した「売れる仕組み」を自ら証明し続けることで、さらなる成功を収めることを目指しています。