国産米粉100%の生地で創るKANSAIの新たなお好み焼きの魅力

国産米粉100%の生地で生まれ変わったKANSAIのお好み焼き

群馬県にあるお好み焼き専門店「KANSAI」は、25年以上の歴史を持つお店です。その中で、生地の品質向上を目指して新たに国産米粉100%の生地を採用しました。お好み焼きの魅力をさらに引き出すために、従来の小麦粉からの大胆な変更に挑戦したのです。

米粉生地の特長

KANSAIの新メニューでは、米粉生地がもたらす独特の食感と風味が堪能できます。外側はカリッと、中はふんわりとした二つの食感を楽しむことができ、その秘密は米粉が持つ特性にあります。米粉は油を吸収しにくく、焼き上がりはサクッと軽い一枚に仕上がります。また、米粉の吸水性の良さから、内部に広がるお米の香ばしい香りも人気です。

焼き始めには、鍋でのおじやのような香りが漂い、焼きあがると焼きおにぎりのような香ばしさを感じることができます。さらに、四つの異なるスープとの相性も抜群です。これらはすべて米に合う和風または中華だしを基にして作られ、絶妙な旨味が引き立ちます。

働く人々の思い

このリニューアルは、店舗責任者の山﨑健一氏にも大きな挑戦でした。粉を変えることで全メニューに影響を与える決断をした彼は、米粉生地に関連する様々な課題を乗り越えるため、これまでにない試行錯誤を繰り返しました。特に、もんじゃ焼きはその味わいが変わるため、細かな調整が求められることが大きなハードルでした。ただ、山﨑氏は「学びの多い時間だった」と語り、全ての努力が実を結んだと感じています。

商品開発を担当している井田益弘氏は、初めて米粉に変更することを聞いたときの驚きを思い出します。彼は、4種類のスープとの組み合わせをすべて試し、全てのメニューで高い味を実現する挑戦が始まることを感じました。多くの試作を経て、ついに自信作としてリニューアルを成し遂げたと誇りを持って語っています。

米油の効果

生地の変更とともに、使用する油もサラダ油から米油に変更しました。この米油は、玄米から抽出された貴重な油で、健康志向の方にもおすすめです。米油は酸化しにくい特性を持ち、体に優しいとされています。これにより、鉄板で長時間焼き続けるお好み焼きやもんじゃ焼きとの相性も抜群です。深い香りと共に、米粉生地の香ばしさにコクを加える役目を果たします。