バリューデザインとRucardsが新たな戦略的提携を発表
バリューデザインは、インドにおける決済ソリューションの強化を目指し、新たにRucards社との戦略的パートナーシップを結びました。Rucards社は、インド特有の決済ブランド「RuPay」を取り扱っており、この提携によりバリューデザインのデジタルギフトサービスを大幅に充実させることが期待されています。
デジタルギフトサービスの拡大
バリューデザインは、国内でのキャッシュレスサービスを展開する企業であり、主に12万店舗以上に提供される「Value Card」を運営しています。この電子マネーシステムは、小売や飲食店において、個人間でのギフト提供や、企業からの福利厚生としても利用されています。
特にインド市場では、CtoC(消費者間取引)やBtoC(企業から消費者への取引)、BtoE(企業から従業員への取引)といったさまざまなシーンでの電子ギフトの需要が高まっています。そして、現在では約11,000店舗において、バリューデザインのサービスが導入されています。
RuPayとのシナジー効果
Rucards社は、NFC、NCMC、Magstripeといった最新のコンタクトレス決済機能を搭載した決済ネットワークを提供しています。このインフラを活かし、バリューデザインは新しいデジタルギフトサービスの展開を推進することが可能となります。今回は、1,000種類以上のデジタルギフトをRucards社の販売網に導入し、消費者は「Ru-Gift」サイトを通じて購入できるようになるのです。
この新しい取り組みにより、バリューデザインはさらなるユーザー拡大を見込んでいます。Ru-Giftでの購入時には、RuPayによる決済も選択可能とされ、便利さが増します。
インドのギフトカード市場
インドにおけるギフトカード市場は、今後数年間で急成長が予想されており、2024-2028年の期間でCAGR15.3%に達する見込みです。これは、ギフト需要の高まりや、キャッシュレス決済の普及が大きな要因と考えられます。バリューデザインとRucardsが協力することで、新しい市場のニーズにも柔軟に応えることができるでしょう。
RuPayとは
RuPayは、インド決済公社が運営する国内決済カードブランドであります。クレジットカードやデビットカード、プリペイドカードなど多岐にわたる商品が展開されており、特に政府の支援も受けながら、急速に浸透しています。2024年6月の時点で新規発行されたクレジットカードの約50%がRuPayカードであり、インド国内での存在感を示しています。
Rucardsの役割
Rucards社は、プリペイドカードやギフトカード、経費管理プラットフォームなどを提供するリーディングプロバイダーです。企業と消費者をつなぐB2B2Cモデルで、顧客ロイヤルティの向上や業務の効率化を図っています。その中でも、法人経費管理において自動化されたソリューションを提供することで、企業の業務を大幅に合理化する役割を担っています。
バリューデザインとRucardsの提携は、互いの強みを生かしつつ、デジタル経済に対応した付加価値の高いサービスを追求していくものとなるでしょう。この新たな戦略によって、両社の成長はもちろん、インドのギフトカード市場全体のさらなる活性化が期待されます。