unerryとDearOneが資本業務提携を締結
株式会社DearOneと株式会社unerryの間で資本および業務提携が発表されました。この提携は、リテール業界およびまちづくりに向けたスマートフォンアプリソリューション事業とリテールメディア事業を強化することを目的としています。両社は東京都港区に本社を置き、それぞれの得意分野を生かして新たなビジネスの展開を図ります。
提携内容の詳細
スマホアプリソリューション事業
unerryは、120以上のスマホアプリに対し、位置情報技術を提供し、来店分析や一対一のマーケティング戦略を支援してきました。具体的には、Beacon Bank SDKを用いて、ユーザー体験の向上と広告サービスの強化を目指しています。
一方、DearOneは、公式アプリを容易に開発できる「ModuleApps2.0」を展開しており、これまでに累計1億ダウンロードを達成しました。この共同作業により、unerryの技術がDearOneのアプリ開発プラットフォームに組み込まれ、さらなるサービス向上が期待されます。
リテールメディア事業
unerryは企業向けにリテールメディアサービスを構築し、広告配信や購買効果の計測サービスを提供しています。これに対し、DearOneはリテール企業のアプリを活用し、アドネットワークを通じて横断的な広告配信を行うプラットフォーム「ARUTANA」を運営しています。
日本国内のリテールメディア市場は今後急成長が見込まれており、2024年の550億円から2028年には1750億円に達するとされています。この市場において、両社は共同でリテールメディアプラットフォームの販売強化を図り、顧客の広範なニーズに応えるべく発展を続けます。
各社の指導者からのコメント
株式会社unerryのCEO、内山英俊氏は「DearOneとのパートナーシップを結べたことを大変嬉しく思う。これにより、新たな価値を生み出し、共に成長していけることを期待しています」と語っています。
一方、株式会社DearOneの社長、河野恭久氏も「unerryとの提携が実現したことは大変光栄であり、新たなパーソナライズ体験を顧客に届けられることを楽しみにしている」と述べ、提携による相互の成長を期待しています。
企業背景
株式会社unerry
2015年に設立されたunerryは、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営し、スマートフォンアプリから得られるビッグデータをAIで解析しています。「心地よい未来を、データとつくる」というミッションのもと、マーケティング支援およびスマートシティの実現を目指しています。
株式会社DearOne
DearOneはNTTドコモの子会社として、マーケティング分野に特化した新規事業を展開しています。ユーザー民主化の実現に向けて様々なマーテックツールを提供し、リテール業界の成長を支援しています。
この提携により、両社はより良いユーザー体験を生み出し、革新をもたらすことでしょう。今後の展開から目が離せません。