ファンケルグループ、LGBTQ+配慮の職場環境で3年連続ゴールド賞受賞!
化粧品や健康食品で知られるファンケルグループが、LGBTQ+に関する職場環境の取り組みにおいて、高い評価を受けている。任意団体「work with Pride」が実施する「PRIDE指標2024」で、3年連続して最高位のゴールド賞を受賞したのだ。
PRIDE指標は、企業のLGBTQ+への取り組みを評価する指標として、2016年から表彰制度が行われている。5つの指標(Policy、Representation、Inspiration、Development、Engagement/Empowerment)で評価され、ゴールド、シルバー、ブロンズの3段階で表彰される。ファンケルグループは、すべての指標で高い評価を得て、3年連続で最高位を獲得した。これは、同社のLGBTQ+に対する取り組みが、業界でもトップレベルにあることを示している。
具体的な取り組み
ファンケルグループは、多様な取り組みを通じて、LGBTQ+の従業員が働きやすい環境づくりに取り組んでいる。
まず、「Policy」では、企業サイトや取引先向けガイドラインに、ダイバーシティ&インクルージョンへの姿勢、人権尊重、差別禁止を明記。LGBTQ+への配慮を明確に示している。
「Representation」では、2022年4月に「LGBTQ+アライ」を設立。当事者である従業員だけでなく、当事者を理解し支援する従業員(アライメンバー)約400人が参加し、啓発活動やイベントへの参加などを行っている。また、イントラネットに相談窓口を設置し、人事部のアライメンバーが相談に対応している。
「Inspiration」では、役員や全従業員を対象としたLGBTQ+に関する理解促進研修を定期的に実施。さらに、「コンプライアンス行動基準」にLGBTQ+への意識・対応を含め、理解度を確認するためのテストも実施している。
「Development」では、2022年4月に「パートナーシップ規程」を新設。事実婚や同性婚の従業員に対しても、法律婚と同様に育児休業や慶弔見舞金などの福利厚生を適用。また、店舗勤務者の制服を、年代や性別を問わず、自由にコーディネートできるデザインにすることで、個性を発揮できる環境を整えている。
「Engagement/Empowerment」では、東京レインボープライドに2023年と2024年と連続で出展し、同社の取り組みやアライによる啓発活動を紹介。さらに、「ファンケル 神奈川SDGs講座」で、小中高校生を対象に、LGBTQ+の理解促進のための講座を実施している。
3年連続ゴールド賞受賞の意義
3年連続のゴールド賞受賞は、ファンケルグループの継続的な努力と、LGBTQ+に対する真摯な取り組みの証である。これは、単なる企業努力にとどまらず、多様性を尊重し、より良い社会づくりに貢献する企業姿勢を示している。今後も、ファンケルグループの取り組みは、多くの企業にとって参考となるだろう。
今後の展望
ファンケルグループは、今後もLGBTQ+への理解促進と、働きやすい環境づくりに積極的に取り組んでいくと予想される。その取り組みは、他の企業にとっても模範となるだろう。多様性を尊重する企業文化は、企業の成長と発展にも繋がると考えられ、今後の展開が注目される。