エコマークとシンガポール
2025-08-21 15:48:54

エコマーク、シンガポールとの環境ラベル相互認証開始に向けた新たな一歩

エコマークとシンガポールの相互認証の新たな取り組み



公益財団法人日本環境協会(東京都千代田区、理事長:新美育文)は、シンガポール環境協議会(SEC)との間で、複写機・プリンタなどの画像機器に関する相互認証を開始する運用に踏み切りました。この取り組みは、8月20日にシンガポールで行われたSECの設立30周年の記念イベントにて、正式に覚書が締結される形を取りました。

画像機器における相互認証の概要



新たに開始された相互認証は、シンガポールの「グリーンラベル」と共通基準を設け、今後は日本国内で販売されていない海外市場向けの画像機器も対象となります。この機種はエコマーク認定を得ていませんが、基本的な仕様は同じです。
すでに、2024年6月の共同基準に関する合意書が締結され、20機種が相互認証の対象として活用されています。これにより、企業にとっての環境ラベル申請の負担が軽減され、国際的な製品流通が促進されることが期待されています。

相互認証の仕組みについて



相互認証協定(Mutual Recognition Agreement: MRA)は、二国間以上の環境ラベル機関が相手国の環境ラベル基準を相互に認め、審査が一部省略される仕組みです。これにより、同じ基準の試験を何度も行う必要がなくなり、事業者の負担を大幅に軽減します。具体的には、企業が新たに市場に投入する際のコスト削減や、海外市場入札の際の迅速化が図られ、持続可能な社会の形成にも寄与することが可能となります。

環境への影響と期待



このように相互認証の仕組みを活用することで、企業は開発・製造費用の削減を実現し、海外での成功を手にしやすくなります。同時に、環境ラベルを持つ商品が流通することで、全体の環境負荷を軽減する効果も期待されています。

エコマークはすでに、ドイツ、北欧、北米、中国、韓国、タイなど、11の機関と相互認証の協定を結んでおり、国際的な環境ラベルとしての役割を果たしています。これは日本国内外で環境に配慮した商品選択を促し、消費者にも持続可能な選択肢を与えています。

まとめ



今回の相互認証の運用開始は、環境保護に取り組みながら、国際的な競争力を高めるための重要な一歩です。日本とシンガポールが協力し、共通基準を設けることで、エコマーク商品がより流通しやすくなり、消費者にとっての選択肢も広がることでしょう。これは、持続可能な社会を形成するための重要な試みといえます。

(参考リンク: エコマーク公式サイト)


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会社情報

会社名
公益財団法人日本環境協会
住所
東京都千代田区岩本町1-10-5TMMビル5階
電話番号
03-5829-6286

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