海とホタテの未来
2024-08-13 17:56:20

小学生が岩手の海とホタテ貝の未来を考えるワークショップ開催

小学生が岩手の海とホタテ貝の未来を考えるワークショップ開催



2024年8月6日と7日の2日間、岩手県山田町にて、小学生を対象とした「いわてマリンキッズプロジェクトin山田~ホタテ調査隊~」が行われました。このイベントは、一般社団法人海と日本プロジェクトin岩手が主催し、参加者は5・6年生の24名。岩手の豊かな海とホタテ貝に関する知識を深め、未来の海を守るための取り組みを考える機会を提供しました。

ホタテ貝の現状を学ぶ


参加者はまず、岩手大学の下瀬環教授を講師に招き、ホタテ貝の生態や減少の原因について学びました。近年、ホタテ貝は育成が難しくなっており、その原因は海水温の上昇やへい死、天然採苗の不安定化など多岐にわたります。子どもたちは解剖の実習を通してホタテ貝の体の構造を理解し、プランクトン観察では岩手の海の豊かさや、貝毒の影響で出荷できないホタテ貝の問題に触れました。

時間をかけたホタテ貝の養殖体験


午後には、船に乗って山田湾のホタテ養殖場を訪れました。そこでは、ロープで吊るされたホタテ貝を引き上げると、ほとんどが死んでしまっている事実に子どもたちは衝撃を受けました。漁師からの話を通じて、ホタテの育成には多くの人々の努力が必要であることを学びました。

加工過程まで体験


次に訪れたのは有限会社木村商店。ここでは加工食品の工場見学と商品づくり体験を行いました。代表の木村さんから食品がどのようにして消費者に届くのかの流れを学び、工場見学を通じて作業の大変さや食品の質を保つための工夫を学びました。特に、普段の食事が多くの人々の協力の上に成り立っていることを実感しました。

環境保護の取り組みを知る


イベントの2日目には、NPO法人三陸ボランティアダイバーズの佐藤寛志代表から、海を守るための活動について学びました。藻場の減少による磯焼けの問題について説明があり、その後、実際にシュノーケリングを通じて海中の観察も行いました。子どもたちは多くの生き物に出会い、海の豊かさを再認識しました。

学びを次世代へ発信


最後の時間には、これまでの学びをもとに、今後の行動計画をまとめました。子どもたちは「藻場を育てる活動をしたい」や「SNSで情報を発信したい」といった意見を出し、自分たちの手で岩手の海を守る意識を高めました。この取り組みの一環として木村商店とのコラボ商品も進行中で、販売会を通じて学んだことを発表する予定です。

幅広い感想


参加した子どもたちからは、「シュノーケリングで実際の海の生き物を見られて良かった」、「ホタテの減少問題をもっと知りたい」という声が寄せられました。保護者からも「環境問題を直接体験することができ感謝している」という感想があり、親子での参加に対する期待も寄せられました。

このように、岩手の海やホタテ貝に関する問題は、次世代の子どもたちが関心を持ち、理解を深めることで、未来への希望となることでしょう。

参加団体・事業の概要


一般社団法人海と日本プロジェクトin岩手は、子どもたや地域の人々が海とつながる運動を推進しています。

詳しい情報はこちらをご覧ください。


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会社情報

会社名
海と日本プロジェクト広報事務局
住所
東京都港区赤坂2-14-4 森崎ビル3階
電話番号
03-6441-2561

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