新たな甲州ワイン
2021-11-09 10:20:04

日本のワイン界に新たな旋風を巻き起こす『三澤甲州 2020』の魅力

日本のワイン界に新たな旋風を巻き起こす『三澤甲州 2020』の魅力



日本のワイン業界において、一際注目を集めているのが『三澤甲州 2020』です。このワインは、山梨県北杜市明野町にある自社農園『三澤農場』で栽培された甲州ブドウを使用しており、その特徴は豊かな香りと奥深い味わいにあります。従来の甲州とは異なり、畑の土着酵母を使って仕込まれ、マロラクティック発酵が自然発生したことで、他に類を見ないユニークな味わいが実現されました。

醸造家が描くワイン造り


醸造家の三澤彩奈氏は、日本では珍しい垣根式栽培を導入し、補糖や補酸などの人工的な技術に頼らず、ナチュラルな状態での甲州ブドウの成長を重視しています。この栽培方法により、小粒で高糖度のブドウが育ち、有機酸の組成も異なる結果となります。2017年から2019年にかけて試験的に行った結果、自然なマロラクティック発酵が確認され、2020年に正式に酒母用醪の製造免許も取得しました。これにより、ブドウ畑の土着酵母を活かしたワイン造りがスタートしました。

新たな『三澤甲州』の誕生


産地特性を重視した『三澤甲州』の登場には、これまでの甲州とは一線を画す特徴があります。特に、2013年産はデカンタ・ワールド・ワイン・アワードにおいて日本ワイン初の金賞を受賞し、続く2016年産はアジアワインで最高得点98点を獲得しました。また、2017年産はフランス人ソムリエのオリヴィエ・プシェ氏にも絶賛され、国際的な評価を得ています。

美しいテイストと食とのペアリング


『三澤甲州 2020』は、レモンイエローの外観を持ち、白桃や洋ナシ、リンゴのフレッシュなアロマが漂います。また、白コショウやクローヴ、ジャスミンの香りも感じられ、キャラメルの甘やかな香りが奥行きを与えてくれます。口に含むと、なめらかで豊かなボリュームを感じながら、うまみを含んだ酸が全体を引き締め、雑味のない余韻が広がります。この新しいスタイルの甲州は、熟成による変化を楽しむことができる一品です。

展示とトークショーのお知らせ


『三澤甲州 2020』の特性を更に理解するために、現在、東京の銀座蔦屋書店で“ワインとデザイン”をテーマにした展示が行われています。この展示は、グラフィックデザイナーの原研哉氏によって手がけられており、ワインラベルのデザインにも注目が集まっています。また、11月28日には、フレグランスデザイナーの白石小百合氏とのトークショーも開催されます。参加は無料ですが、先着順となっていますので、関心のある方は早めの参加をお勧めします。

まとめ


このように『三澤甲州 2020』は、ただのワインではなく、日本のワイン文化を体現した一本です。豊かなテイストと独自の製法による進化を遂げたこのワインは、多くの人々に愛されることでしょう。ワイン好きの方や新たな体験を求める方には、ぜひ一度その味わいを楽しんでいただきたいと思います。

会社情報

会社名
中央葡萄酒株式会社
住所
甲州市勝沼町等々力173
電話番号
0553-44-1230

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