人文学研究を支援するAIシステム「Leonardo」の発表
株式会社COTENは、2025年9月20日から21日にかけて大阪大学箕面キャンパスで行われる第14回日本デジタル・ヒューマニティーズ学会大会(JADH 2025)にて、同社の新しいAIシステム「Leonardo」を発表することを発表しました。このシステムは、人文学分野の研究を革新するツールとして注目を集めています。
Leonardoの概要
「Leonardo」は、1,800冊以上の人文学に関する書籍を対象に設計されており、人工知能が文脈を理解した上で質の高い回答を提供すると共に、その根拠となる文献も明示します。これにより、研究者は従来の文献探索にかかる手間を大幅に減少させることができます。
従来、多くの研究者は文献を探索するために膨大な時間を費やしてきましたが、「Leonardo」はこのプロセスを効率化し、学術研究の信頼性を担保することで新たな可能性を開きます。AIが参照する書籍とその部分を示すことで、研究者は安心して情報を利用でき、質の高い研究を行うことができます。実際に試用した研究者の間では、「本を探す時間が減った」「新たな文献に出会えた」という評価が相次いでおり、その効果が証明されています。
未来の展望
今後、COTENは書籍間の関係を可視化する機能や、AIの出力バイアスを低減させる取り組みに注力する予定です。また、教育現場での活用や研究基盤の構築にも焦点を当て、効率的かつ効果的な人文学研究の実現を目指します。
JADH 2025の詳細
第14回日本デジタル・ヒューマニティーズ学会大会(JADH 2025)は、国際的な人文情報学組織であるADHOに属する学会で、デジタル技術を活用した人文学研究の進展を探求する場として重要です。今回は、大阪大学箕面キャンパスで開催され、国内外の研究者が一堂に会し、最新の研究成果を発表・討論する機会となります。
JADH 2025の基本情報
- - イベント名: 第14回日本デジタル・ヒューマニティーズ学会大会(JADH 2025)
- - 日程: 2025年9月20日(土)〜9月21日(日)
- - 会場: 大阪大学箕面キャンパス
今回の発表は、人工知能の可能性を広げ、人文学分野に新しい風を吹き込むことを期待されています。COTENは、科学と技術の進歩を通じて、学術界だけでなく社会全体に貢献することを目指しています。
株式会社COTENについて
株式会社COTENは、2016年設立の会社で、福岡市を拠点とし、世界史データベースの研究開発や、Podcast「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」の運営を行っています。人文知と社会との架け橋となることを目指し、様々なサービスを提供しています。
- - 会社名: 株式会社COTEN
- - 代表: 深井 龍之介
- - 所在地: 福岡県福岡市中央区大名2-6-11 Fukuoka Growth Next
- - URL: COTEN公式サイト
人文学研究を支援する新たな試みが、今後の研究活動にどのような影響を及ぼすのか、非常に楽しみです。