モルミル、ALS治療薬開発加速
2023-06-30 12:00:02

ALS治療薬開発に光明!モルミル、世界的権威2名を招聘

ALS治療薬開発の加速:モルミル、世界的権威を迎え新たなステージへ



奈良県橿原市に拠点を置くバイオベンチャー企業、モルミル株式会社は、2022年6月の設立から1周年を迎えました。同社は、神経難病、特にALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療薬開発に特化し、独自の技術と研究体制で注目を集めています。

設立以来、奈良県立医科大学、産業技術総合研究所、徳島大学といった研究機関との連携を強め、リアルテックファンドやKTX株式会社からの資金調達により研究開発を推進。細胞内の状態変化に着目し、疾病の兆候である「相分離の異常」の原因解明に挑んでいます。

第一人者2名の招聘:研究開発体制の強化

この度、モルミルは研究開発の更なる加速を目指し、脳神経内科学の第一人者である2名の専門家を科学顧問として迎えることを発表しました。

青木正志先生(東北大学教授)は、ALSの原因遺伝子特定など、長年に渡る研究で世界的に知られる存在です。近年改定された「筋萎縮性側索硬化症診療ガイドライン」作成委員会の委員長も務め、日本、そして世界のALS研究をリードする第一人者と言えるでしょう。青木先生の豊富な経験と専門知識が、モルミルのALS治療薬開発に大きな力となることが期待されます。

杉江和馬先生(奈良県立医科大学教授)は、相分離と関連が深いオートファジーの異常に着目した研究で知られています。森英一朗社長との共同研究実績もあり、臨床的知見に基づいた病態解明研究で成果を挙げてきました。杉江先生は、基礎研究と臨床研究の橋渡し役として、モルミルの研究開発を支えます。

日本のアカデミアを結集した取り組み

モルミルは、日本の優れた研究機関や人材を結集することで、革新的な治療薬開発を目指しています。今回の科学顧問招聘は、その取り組みを象徴する出来事です。青木先生と杉江先生からのメッセージからも、モルミルの研究開発への期待の高さが伺えます。

青木先生からのメッセージでは、モルミルが取り組む「相分離」研究の重要性、そして森社長の研究成果への高い評価が述べられています。日本のアカデミアの技術を結集したモルミルの取り組みを高く評価し、神経難病患者への治療薬提供に貢献したいという強い意志が感じられます。

杉江先生からのメッセージでは、森社長との長年の共同研究で得られた知見や、ALSの病態解明における「相分離制御破綻」の重要性などが強調されています。モルミルとの連携を通じて、ALSを含む神経難病治療薬開発に貢献する決意が表明されています。

リアルテックファンドとKTX株式会社からも、モルミルの技術と今後の展望への期待が寄せられています。リアルテックファンドは、モルミルの技術が医薬品開発に大きな革新をもたらす可能性を高く評価。KTX株式会社は、森社長の長年の研究者としてのキャリアと、モルミルの目指す「日本発のモデルナ」のような創薬スタートアップへの成長を期待しています。

モルミル社の今後の展望

モルミルは、今後もアカデミアとの連携を強化し、研究開発を加速。一日も早い治療薬の提供を目指し、神経難病治療に貢献するべく、活動を続けていくことを表明しています。

会社情報

会社名
モルミル株式会社
住所
奈良県橿原市四条町840番地
電話番号
0744-22-3051

トピックス(科学)

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