山梨県は、7月12日に「美酒美県やまなしセミナー」を開催し、都道府県初のワイン・日本酒のテロワール確立事業を本格的に始動させました。
この取り組みは、山梨県産食材を使った料理と、GI指定の県産ワインや日本酒のペアリング体験「やまなしの美酒・美食」を推進し、新たな食ブランドの確立を目指しています。同時に、食を目的とした観光客誘致による観光産業の活性化も目指しています。
山梨県は、令和5年度に県産ワインと日本酒の地理学的調査を実施しました。この調査により、山梨ワインのブランド力を国内外でさらに高め、山梨を世界的な銘醸地として認知させることを目指しています。
テロワールとは?
テロワールとは、ブドウや米などの農産物を育む自然環境要因のことです。特定の地域や地区、固有の畑で育まれたワインや日本酒は、その土地特有の個性を持つと考えられています。気象条件(日照、気温、降水量)、土壌(地質、水はけ)、地形、標高など、ブドウ畑を取り巻くすべての自然環境が、ワインや日本酒の味に影響を与えます。
山梨県が目指す「美酒美県やまなし」
山梨県は、同じ産地でワインと日本酒がGIに指定された初めての地域です。豊かな自然が育む県産ワインと日本酒は、国内でもトップクラスの評価を得ています。
山梨県は、テロワールの観点から、ワインと日本酒が一体となったプロモーションを実施することで、「美酒美県やまなし」の魅力を国内外に発信していきます。
セミナー内容
「美酒美県やまなしセミナー」では、日本に二人しかいない「マスター・オブ・ワイン」の大橋健一氏が登壇しました。
大橋氏は、日本のワイン業界の現状分析、世界市場へのプロモーション戦略、山梨ワインのプロモーションツール作成について講演しました。特に、山梨ワインについて「山梨県は間違いなく日本ワインのリーダー的な存在です!」と力強く語り、世界市場へのプロモーション方法について具体的な説明を行いました。
今後の展望
今後、山梨県は、様々なワイン生産国のプロモーション団体と連携し、積極的なプロモーション活動を展開していく予定です。既存のプラットフォームの改善にも力を入れていくことで、山梨ワインの素晴らしさを国内外に発信していきます。
まとめ
山梨県は、ワインと日本酒のテロワール確立事業を通じて、新たな食ブランドを確立し、観光産業を活性化させ、世界的な銘醸地を目指しています。この取り組みが成功すれば、山梨県は、食文化を通じて世界に貢献する地域へと発展していくでしょう。