UWC ISAK受賞の快挙
2022-01-18 17:30:34

UWC ISAK ジャパンがザーイド・サステナビリティ賞を受賞!持続可能な未来への取り組みが評価される

UWC ISAK ジャパンがザーイド・サステナビリティ賞を受賞



2022年1月17日、アラブ首長国連邦(UAE)で行われた第14回ザーイド・サステナビリティ賞の授賞式において、「グローバル・ハイスクール」部門でUWC ISAK ジャパンが日本初の受賞を果たしました。この賞は、持続可能な革新的ソリューションの開発に取り組む高校を評価するもので、総額300万米ドルが授与される著名なものです。

今回の受賞は、UWC ISAK ジャパンが提案したプロジェクトによるもので、持続可能な学校運営を目指し、温室効果ガスの排出をゼロにする試みが高く評価されました。具体的には、水とエネルギーの自給自足を達成するための様々な施策を計画しています。学生たちは、バイオマスボイラーの設置やソーラーパネルによる再生可能エネルギーの利用、照明の人感センサーを導入し、持続可能なソリューションを推進します。

この受賞は、UWCが強調する若者のリーダーシップ育成と社会貢献の重要性を象徴しています。校長のロデリック・ジェミソン氏は、受賞に際し、「私たちの理念は、若いリーダーたちが地域社会に貢献する未来を担うことです。」と話し、学校の取り組みが若者にとっての刺激となることを期待しています。

プロジェクトの詳細



UWC ISAK ジャパンのプロジェクトは、以下のように構築されています。まず、学校内での温室効果ガス排出を削減するために、バイオマスボイラーを用いた暖房システムを導入し、木質ペレットを燃料とすることで効率的なエネルギー利用を実現します。また、雨水の利用システムを設置し、日々の用途(ガーデニングや衛生管理)に活用するほか、地域の節水意識を高めるために、節水装置をコミュニティハウスに設置します。これにより、全体的な水資源の利用効率が向上します。

さらに、コンポスト小屋を作り、生ゴミの減少を図りつつ食品ロス削減に貢献するとともに、パーマカルチャーを活用した学校農園を立ち上げて持続可能な農業を実践します。地域住民への教育ワークショップやファーマーズマーケットの設立も予定されており、地域経済の活性化にも寄与することが期待されています。

特に、交通分野においても前向きな取り組みが行われます。e-bikeの利用を奨励し、公共交通機関の利用を促進することで、年間の石油使用量を削減する計画です。これらの施策は、学生や教職員に直接的な利益をもたらし、持続可能な社会の形成に寄与するものです。

受賞後の期待



UWC ISAK ジャパンの受賞は、日本における持続可能な教育の先駆けとなることが期待されます。同校は2020年にもUWCモスタルが受賞した「グローバル・ハイスクール」部門の一部門で、グローバルネットワークの一員としての認識が深まりました。

同賞のディレクター、ラムヤ・ファウワズ博士は、「UWC ISAKジャパンが真の‘グリーンスクール’を目指し、相乗効果を生み出すためのプロジェクトを実施していることを称賛します。」とコメント。これにより、学校の努力がさらに拡大され、地域へのポジティブな影響が期待されています。

「ザーイド・サステナビリティ賞」は、持続可能なビジョンを持った団体を表彰する意義深いアワードであり、これからも多くの若者や団体がその理念に基づいた取り組みを行い、持続可能な社会の実現に寄与していくことを願っています。

会社情報

会社名
Zayed Sustainability Prize
住所
PO Box 54115 Abu Dhabi, UAE(アラブ首長国連邦)
電話番号
971-2653-3333

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