タイEV市場活性化に向けた日系企業と中華系EVメーカーのマッチング商談会が成功裏に終了
2024年5月15日から18日にかけて、タイのバンコクにて「FBCアセアン2024ものづくり商談会」が開催されました。本商談会は、製造業ビジネスマッチングプラットフォーム「エミダス」を運営する株式会社NCネットワークが主催し、日系企業のタイにおける事業展開を後押しすることを目的としています。
タイ政府は2030年までに自動車の総生産台数の30%をEV車とする目標を掲げ、EV化を積極的に推進しています。その結果、2023年にはBEV車の登録台数が前年の約8倍に増加しました。この急成長に伴い、日系メーカーが85%を占めていた販売台数のシェアは75%程度に低下し、日系企業は中華系EVメーカーやタイローカル企業との競争にさらされています。
このような状況下、本商談会は日系企業と中華系EVメーカー、タイローカル企業のマッチングを促進することで、日系企業のタイEV車市場参入を支援し、タイの製造業活性化に貢献することを目指しました。
活発な商談と高い関心を集めた商談会
商談会には、BYDを含む2025年からタイでの製造を予定している中華系EVメーカー7社がバイヤーとして出展しました。来場者数は前年比2000名増の44,773名と過去最高を記録し、4日間で916件の商談が成立しました。推定販売金額は415,593,286バーツと、前年の563%に達しました。
特に、中華系EVメーカーのサプライヤー探しの動きは活発で、日系出展企業からは「具体的な商談に進む案件を多く獲得できた」との声が多数寄せられました。また、タイサブコン協会と連携したサブコンエリアには100社以上の優良ローカル企業が出展し、日系企業とローカル企業のマッチングが積極的に行われました。
商談会では、タイのセター首相もオープニングセレモニーに臨席し、「日系企業の技術力」と「投資が拡大している中華系企業」への期待を表明しました。首相の来場により、本商談会はタイ政府からも高い注目を集めていることが明らかになりました。
今後の展望
NCネットワークは、来年度もバンコクで同商談会を開催する予定です。タイでのEV車生産の動きが加速する中、中華系EVメーカーと日系企業のマッチングに加え、自動車以外の業界参入を目指すタイローカル企業の技術力向上を支援することで、タイ製造業界および経済発展に貢献していくことを目指しています。
イベント概要
開催期間:2024年5月15日(水)~18日(土) 10:00~18:00(タイ時間)
会場:Bangkok International Trade & Exhibition Centre (BITEC)
出展対象:タイ・ベトナムでの部品調達、販路拡大を目的とする製造業企業、製造業企業にサービス、製品を提供する非製造業企業
出展社数:43社
来場者数:44,773名
主催:NC NETWORK Group
併催:INTERMACH / MTA / SUBCON Thailand
主要出展企業
HONDA AUTOMOBILE (THAILAND) CO., LTD.
CANON HI-TECH (THAILAND) LTD.
IHI TURBO (THAILAND) CO.,LTD.
SIAM KUBOTA CORPORATION CO.,LTD.
MERCEDES-BENZ MANUFACTURING (THAILAND) LTD.
ROBERT BOSCH AUTOMOTIVE TECHNOLOGIES (THAILAND) CO., LTD.
DELTA ELECTRONICS (THAILAND) PCL.
比亜迪汽車(BYD)
上海汽車(SAIC Motor-CP Co., Ltd.)
長城汽車(GWM)
合衆新能源汽車(HOZON)
哪吒汽車(NETA)
長安汽車(Changan)
広州汽車(GAC)
広汽埃安新能源(AION)
瑞汽車 (Chery)
(OMODA/JAECOO)
アンケート結果
アンケート結果によると、出展企業の多くが本商談会への満足度を示しており、具体的な商談に繋がる成果が得られたと回答しました。
株式会社NCネットワークについて
株式会社NCネットワークは、製造業ビジネスマッチングプラットフォーム「エミダス」の運営、試作開発パートナー・調達先検索「エミダスソーシングサービス」の提供、海外展開支援・ビジネスマッチングなどを行う企業です。タイ、ベトナム、中国など海外にも拠点を持ち、グローバルな事業展開を行っています。
株式会社NCネットワーク公式サイト