株式会社イムノセンスが資金調達を実施
2021年4月5日、大阪市に本社を置く「株式会社イムノセンス」は、1億3000万円の資金調達を行ったことを発表しました。この資金調達は、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(OUVC)やメハーゲングループからの投資を受けたもので、これによりイムノセンスはPOCT(Point of Care Testing)向けの免疫センサデバイスの開発をさらに加速させる予定です。
イムノセンスについて
イムノセンスは、大阪大学産業科学研究所の民谷特任教授が開発した「GLEIA法」というユニークな免疫測定技術を用いています。この技術は、免疫反応と電気化学反応を組み合わせたもので、迅速かつ正確な診断を可能にします。
POCTとその重要性
POCTとは、医療現場や在宅、さらには災害現場など、さまざまな状況下でリアルタイムで行われる検査を指します。特に、心不全や塞栓症などの病気に対する迅速な診断が求められています。イムノセンスが開発している医療機器は、小型かつ低価格で、高感度の免疫センサを特長としており、診療所などで簡単に使用できるものです。
小型・高感度な免疫センサ
イムノセンスが開発中の免疫センサは、血液の一滴から病気のマーカーを測定し、数分で結果を表示することができます。試作機の検証では、手のひらサイズの測定器と使い捨て小型センサを組み合わせることで、大型の装置に劣らない高感度を実現しています。
上市に向けた取り組み
2018年に創業したイムノセンスは、これまでのOUVCからの支援を活用し、研究開発を進めてきました。そして、免疫センサの量産設計や薬事体制の構築を完了し、今回の資金調達を通じて、医療機器としての上市に向けたスピードアップを図ることになりました。
大きな期待が寄せられるイムノセンスの免疫センサは、将来的に医療現場での診断方法を革新する可能性を秘めています。今後の展開に注目です。
イムノセンスの基本情報
- - 設立年: 2018年1月
- - 所在地: 大阪府大阪市中央区備後町4丁目1番3号
- - 代表取締役社長: 杉原 宏和
- - 公式ホームページ: immunosens.com
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