防災ホイッスル「ウデブエ」
2017-08-31 21:36:22

防災と地域の絆を深める新たな取り組み「ウデブエ-UDEBUE-」

2015年に発生した阪神・淡路大震災の経験から、神戸市で新たな防災ホイッスル「ウデブエ-UDEBUE-」が誕生しました。このプロジェクトは、震災を体験したメンバーによって立ち上げられた「KOBE UDEBUE Project実行委員会」によって進められており、地域の人々の命を守るためのアイデアを実現するものです。

「ウデブエ-UDEBUE-」は、クラウドファンディングを通じて生まれた製品で、その特徴は腕に巻くことができるホイッスルにあります。従来のホイッスルはバッグやポケットに入れるため、いざという時に取り出せない可能性がありましたが、ウデブエは手首につけておくことで、すぐに使える状態を確保します。

さらに、そのデザインはおしゃれで、多彩なカラーから選べるため、日常でも身に着けやすくなっています。今後も地域の安全を守るアイテムとして周知し、各自治体やさまざまな団体との連携を強化していく方針です。

開発の背景


大阪や神戸周辺では震災後、様々な防災対策が取られるようになりましたが、震災の教訓が継承されているかどうかは疑問です。この状況を憂慮したメンバーたちは、まずは「命をつなぐ」アイテムの重要性を認識し、ホイッスルを開発。

実際に震災に遭遇した時の体験を元に、どんな状況でもすぐに使えるホイッスルの構造を考案しました。具体的には、破損しにくく、湿気や埃にも強い素材を採用しています。そのため、製品は過酷な環境でも安心して使用可能です。

ウデブエの構造と機能性


「ウデブエ-UDEBUE-」の音の高さは4000Hzで、多くの人が聞き取りやすい周波数です。少ない息でしっかりと音を出せるため、高齢者や子供でも簡単に使用でき、緊急時にも役立つよう設計されています。

また、腕に装着することで、「いつでも」「どこでも」使える利便性が高まります。特に通学時や夜道に出る際、そしてアウトドア活動中の安全確保に資するアイテムとして有用です。

自治会との取り組み


埼玉県の所沢市に位置する東狭山ヶ丘自治連合会は、全国で初めて「ウデブエ-UDEBUE-」を導入した自治体です。昨年の配布時には住民から「孫にもプレゼントしたい」といった声が寄せられ、今回さらに3200個が納入されることとなりました。

自治会の要望に応じてオリジナルデザインのロゴを施したホイッスルが登場したことで、地域の絆も深まることが期待されています。

未来へのつながり


今後はこの取り組みを全国に広め、地域防災の意識を高める活動を展開していく予定です。多くの自治体やNPO法人との連携を模索し、地域の安全確保に寄与したいとしています。ウデブエを通じて、震災の教訓を未来へとつなげ、さらに深まる地域の絆を感じられる社会を目指します。

終わりに


「ウデブエ-UDEBUE-」は、ただの防災アイテムではなく、地域の人々がつながる象徴的な存在へと成長していくことでしょう。これまでの経験を活かし、災害時における命の尊さを実感する機会を提供してくれると期待されます。

会社情報

会社名
もりもと技術研究所
住所
兵庫県明石市大久保町高丘2-12-5
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。