地方創生を目指す青年市長とYEGの意義
8月22日から23日、石川県小松市で行われた全国青年市長会と日本商工会議所青年部(日本YEG)の交流イベントが、地域の未来を切り開く重要な機会となりました。日本各地から集まった青年市長51名と中小企業経営者で構成されるYEGメンバー75名が共に集まり、人口減少や地域活性化などの課題に取り組みました。
初日の基調講演と事例紹介
イベントは2日間にわたり行われ、第1部では社会福祉法人沸子園の理事長、雄谷良成氏による基調講演が実施されました。「ごちゃまぜの共生社会から考える地域づくり」というテーマのもと、参加者は地域が直面している多様な課題への理解を深めました。この講演を皮切りに、各地での地方創生に向けた取り組みが共有され、行政とYEGによるさらなる連携の可能性を探る場となりました。
地域企業視察とグループワーク
2日目には、小松市内のCHABU HASADANIを視察。この施設は旧波佐谷小学校を再生し、地域の良さを再編集することを目指しており、参加者は地域の暮らしや産業、食についてのプランを学びました。
その後行われたグループワークでは、各市長が「人口減少や定住促進」「観光振興」「教育人材育成」など、自地域で実現したいテーマを発表。日本YEGからは、具体的かつ実行可能な提案が寄せられました。例えば、若者が戻ってくるための空き家リノベーションや、地域企業でのインターン制度の導入など、地域の未来に向けた意見が交わされました。
日本YEGの役割
日本YEGは、若手経営者や後継者を対象とした経済団体で、地域経済の発展を目指しています。彼らの活動は、地域に必要な施策を考えるだけでなく、次世代の経営者や地域のリーダーを育てる重要な役割を担っています。現在、全国で417箇所の青年部が存在し、約3万2千名以上の会員がいます。
今後も日本YEGは、地域課題に立ち向かいながら、青年市長と共に地方創生を推進していくことでしょう。地域のリーダーたちが一堂に会することで得られた意見やアイデアは、未来の地方創生に向けた一歩となることが期待されます。
問い合わせ先
このイベントについての詳細やお問い合わせは、事務局(日本商工会議所中小企業振興部)までご連絡ください。
- - 住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-2-2 丸の内二重橋ビル4階
- - 電話:03-3283-7848
今回の全国青年市長会は、地域の未来を見据えた重要な意見交換の場であり、参加者全員が真剣に議論を交わし、地域の課題を深く考える機会となりました。次の活動に期待が高まります。