アセンダー・キャピタルがMCJのMBOにおける懸念を表明、株主保護の強化を要請
アセンダー・キャピタルがMCJのMBOに対する懸念を表明
2026年2月18日、香港を拠点とするアセンダー・キャピタルは、日本の株式会社MCJに関する特別な声明を発表しました。投資会社であるアセンダーは、MCJの利益相反を伴う経営陣によるMBO(Management Buyout)について深刻な懸念を表明しています。この合意が一般株主にどのような影響を及ぼすかを考えた際、保護と開示の強化が必須であることを訴えています。
アセンダー・キャピタルは長期的にMCJの株主として、その経営方針を見守ってきました。彼らはこれまでに、取締役会との幾度かの対話を経て、資本配分やガバナンスの改善を提案してきました。その中には、適切な自己株式の取得や配当の増加、独立した外部取締役の配置、情報開示の質の向上などが含まれています。
景気の回復が期待される中、MCJが適切な経営戦略を持っているかどうかは、株主にとって重要な問題です。特に、株主の利益を守るためには、MBOがいかにして実施されるかをしっかりと監視する必要があります。
MCJの現状とMBOの内容
MCJが最近発表したMBOの価格は1株あたり2,200円で、これはPER(株価収益率)15.3倍に相当します。しかし、この取引は利益相反を伴い、最大株主である髙島氏が売却後に再投資を行う意向を示しているため、利益相反が発生しています。アセンダーは、このような条件下での株主保護が如何に重要かを訴えかけています。
また、MCJの配当性向は長年にわたり30%程度で推移しており、自己株式の取得も極めて限られています。これにより、経済的な余裕があるにもかかわらず、株主への還元が少ないことに不満を抱く株主も多く存在します。
DCFと中期経営計画の乖離
アセンダーは、MCJの中期経営計画とDCF(割引キャッシュフロー法)の前提が一致していないことにも懸念を抱いています。具体的には、2028年において中期経営計画で見込まれる売上高は2,369億円、営業利益は210億円とされていますが、DCFではそれぞれ2,460億円、260億円と示されています。これにより、経営陣が述べる成長見通しの実現可能性について疑問が投げかけられています。
プレミアム分析と公正価格の疑問
MBOの価格に関するプレミアムが「合理的かつ公正」であるとするMCJの主張にも、アセンダーは疑問を呈しています。特に、利益相反がある取引において、適切な保護措置が取られているのかどうかは重要な検討事項です。
本取引において価格の引き上げがなぜ行われなかったのか、また、特別委員会がどのようにしてこの価格が公正であると結論づけたのか、明確な説明が求められています。
株主からの要求と今後の展望
アセンダー・キャピタルは、MCJに対し、以下の要請を行っています。開示のタイミングや価格引き上げに関連する改善提案、利益相反を考慮した株主保護策の導入など、株主の利益を最優先に考えるよう求めています。
また、価格や条件が適切に市場でテストされたことを示すアクティブ・マーケットチェックの実施も要求しています。こうしたプロセスによって、すべての株主が公平な条件で取引できる環境を整えることが不可欠です。
アセンダーは、MCJが上場を維持しつつ、価値向上策を実行できる選択肢についても言及しています。今後の動向が注目される中、全株主がアップサイドを享受できるための適切な対策が求められます。
これからもアセンダー・キャピタルはMCJの動向を注視し、株主の利益を守るための行動を続けていくことを表明しています。
会社情報
- 会社名
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Ascender Capital Ltd.
- 住所
- Suite 3001, 30/F, W50 50 Wong Chuk Hang Road, Hong Kong
- 電話番号
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