医療DX講演会:岡山大学
2024-07-05 00:49:09

岡山大学が開催した医療DX講演会:アメリカの事例から日本の未来を考える

岡山大学が開催した医療DX講演会:アメリカの事例から日本の未来を考える



岡山大学は2024年6月13日、医療DXをテーマとした講演会「アメリカの事例で見る医療DXの実践と働き方改革」を、鹿田キャンパスにて開催しました。この講演会は、同大学総合技術部の山下範之技術専門職員が企画・運営し、教職員や医療従事者など62名が参加しました。

講演会では、アメリカのマウントサイナイベスイスラエル病院の原田洸医師(岡山大学医学部卒)が登壇。日米の医療制度の違いや電子カルテ活用、臨床現場で活用されているアプリなどを紹介しました。

原田医師は、アメリカの病棟管理や外来の仕組み、夜勤帯シフトや欠員発生時の対応など、日本の医療現場とは大きく異なる点を具体的に解説しました。また、実際に使用されている電子カルテのスクリーンショットや、働き方改革に役立つアプリの具体的な使用方法などを共有しました。

講演後には活発な質疑応答が行われ、参加者からは患者向けアプリの費用負担など、具体的な疑問が寄せられました。原田医師は、アメリカの病院では患者がアプリ利用費用を負担することはなく、病院側が提供していることを明かし、参加者の関心を集めました。

山下技術専門職員は、「企画段階から原田先生と多くのやりとりを重ねてきた中で、日米の医療DXや働き方改革の違いに驚きました。この驚きを共有し、日本でも同様の取り組みを検討したいという思いから今回の講演会を企画しました。参加者の方々に多くの気づきを与えられたのではないかと感じています」とコメントしました。

岡山大学は、文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択され、医療DXや働き方改革など、産学官連携による取り組みを進めています。また、6月28日に公表された「岡山大学病院改革プラン」でも、医療DXや働き方改革が重要な柱として掲げられています。

今回の講演会は、アメリカの医療現場の革新的な取り組みを学ぶ貴重な機会となりました。岡山大学は、今後も情報収集と知恵を活かし、医療現場のさらなる進化を目指していくと表明しました。



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