乳がん治療の新たな選択肢、保険適用が始まるオンコタイプDXプログラム
乳がん治療における革新
2023年9月1日、エグザクトサイエンス社が開発した「オンコタイプDX乳がん再発スコアプログラム」が、いよいよ保険適用されることとなりました。これにより、特定の乳がん患者に対して、再発リスクを客観的に評価し、治療選択を支援するツールがより広く利用可能となることが期待されています。
オンコタイプDXとは
このプログラムは、ホルモン受容体陽性、HER2陰性の早期浸潤性乳がんを対象に、リンパ節転移がないか、あっても3個以内の患者に焦点を当てています。2004年から米国で導入されていたオンコタイプDX検査は、乳がん組織内の21個の遺伝子を解析し、それに基づいて0から100のスコアを算出します。このスコアは患者の再発リスクを示し、術後の治療方針決定に役立つ情報を提供します。
医療界からの期待
エグザクトサイエンスのコマーシャルディレクターである木村重雄氏は、「この保険収載によって、患者が医師とともに情報に基づいた治療選択を行うことができるようになることを願っています」と述べています。これにより、患者は自分に最適な治療法を選ぶ際の不安を軽減できるでしょう。
世界的な利用状況
実際に、すでに100万人以上の患者がこの検査の恩恵を受けているとされ、医療ガイドラインにも組み込まれています。日本乳癌学会をはじめとする多くの専門団体からも支持されており、乳がん治療の標準的な選択肢として位置付けられています。
エグザクトサイエンスの使命
エグザクトサイエンス社は、米国のウィスコンシン州に本拠地を置く企業で、がん診断に関する先端技術の開発を使命として掲げています。同社の開発したがんスクリーニング検査は、患者に必要な情報を迅速かつ正確に提供することで、早期治療を促進します。今後も革新的な技術を通じて、がん治療の新たな可能性を拓くことが期待されます。
まとめ
「オンコタイプDX乳がん再発スコアプログラム」の保険適用により、今後多くの乳がん患者がより良い治療選択を行えるようになるでしょう。この新しいプログラムは、医療の現場において患者との対話を促進し、納得に基づく治療を実現する重要な手段として大いに期待されています。患者が自身の健康管理に主導権を持つ時代が、さらに進むことになるでしょう。
会社情報
- 会社名
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エグザクトサイエンス株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1丁目5番1号新丸の内ビルディング9階EGGJAPAN
- 電話番号
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03-4540-7680