高校生が起業家に!リアビズ模擬起業グランプリの全貌
認定NPO法人金融知力普及協会が主催する「リアビズ高校生模擬起業グランプリ」が、2025年度も開催されることが決定しました。東京を中心に高校生たちが自ら模擬企業を立ち上げ、自分たちのオリジナル商品を考案・販売するこの大会は、リアルなビジネスの体験ができる貴重な機会を提供しています。このプロジェクトの歴史は2020年に遡り、今や第6回を迎えることになります。
高校生の起業家精神を育むプログラム
リアビズは、成人年齢の引き下げや高校での資産形成教育開始を背景に、高校生たちに金融教育を行う重要なプログラムとなりました。若い世代が抱える不安や課題に対処できる起業家の育成が急務とされる中、リアビズは高校生に実践的な学びの場を提供します。この大会を通じて、若者たちがどのようにビジネスを成し遂げるのかを体感できることは、将来のキャリアに大きな影響を与えるでしょう。
エントリーと審査の流れ
どのように参加するのかというと、まずは2025年6月1日から10日までの間に、同じ高校または高等専門学校の生徒3〜6人で模擬企業を結成し、応募用紙を提出します。この際、商品説明や事業計画を詳しくまとめる必要があります。
一次審査の結果は、6月下旬に発表され、選考を通過したチームには30万円の資金が貸与されます。この資金を元に、仕入れや製造、販売活動を行い、実際のビジネスを経験することができるのです。これにより、参加者はビジネスプランを実行に移し、企業活動の一部を体感します。
実践的な学びの場
リアビズの真骨頂は、プレゼンテーションで終わらず、実際のビジネスを行うことにあります。参加者は、オンラインセミナーを通じて経理やマーケティングを学び、メンターの指導を受けることで、事業計画をさらに練り上げていきます。さらに、商品を仕入れるための交渉や、ネットショップの開設にも挑戦します。
販売期間は10月6日から11月9日までで、全国の消費者に向けて彼らのオリジナル商品を販売することが可能です。そして、11月30日までに決算を行い、12月21日には成果発表会を開催します。このプレゼンテーションを通じて、利益や書類の完成度から最終的なグランプリチームが決まります。グランプリに選ばれたチームには、1人あたり8万円分の旅行券や国際経済オリンピック日本代表になるチャンスも与えられます。
過去の成果と期待される未来
第5回大会には全国91チーム、約300人の高校生が参加し、最終的に東京都立国立高等学校の「カマエ」チームがグランプリを獲得しました。このような成功例を踏まえて、今後も多くの高校生がリアビズの活動を通じて成長し、社会でのキャリア形成に繋がることが期待されます。
リアビズでは、高校生に本や理論だけでなく、実際のビジネスを通じて学ぶ機会を提供しています。このプログラムを通じて、生徒たちが「やりたいことを見つける」きっかけとなり、自己実現へとつながることを望んでいます。学校関係者の方々にも、是非この貴重な機会を生徒たちに紹介していただきたいと思います。
私たちは、リアビズの趣旨に賛同してくださる企業や団体、個人の協力を必要としています。ぜひ、リアビズの成功を支える一員として参加してみてはいかがでしょうか。大会の詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。