キャリア自律が評価に影響
2024-07-10 11:20:28

キャリア自律が仕事の評価を左右する?「PROG白書2024」が明らかにした現代社会人の働き方

キャリア自律が仕事の評価を左右する?「PROG白書2024」が明らかにした現代社会人の働き方



株式会社リアセックは、企業で働く4000人を対象に、仕事・能力・学びと働き方に関する調査を実施し、その結果をまとめた「PROG白書2024」を発行しました。

本書では、ジョブ型雇用の進展に伴い、キャリア自律が仕事評価に大きな影響を与えることが明らかになりました。特に、年齢が上がるにつれて、キャリア自律の影響は強まる傾向が見られます。また、仕事に対するエンゲージメントを高める要素として、成長予感、仕事満足度、そして良好な職場環境の3つが重要であることも示されています。

仕事評価を高めるためのカギは「キャリア自律」と「成長予感」



調査結果によると、企業人は現在の職場での成長を実感している一方で、将来の成長に対しては不安を抱いている人が多いようです。この「成長実感」と「成長予感」のギャップが、仕事へのモチベーションや評価に影響を与えていると考えられます。

キャリア自律が高い人ほど、仕事に対する満足度も高いという結果も出ています。これは、自分のキャリアを主体的に考え、行動することで、仕事に対するモチベーションや達成感を感じやすくなるためと考えられます。

職場環境の重要性も改めて浮き彫りに



調査では、仕事エンゲージメントを高める要素として、成長予感、仕事満足度に加え、職場環境の良さも重要な要素であることがわかりました。具体的には、周囲のサポート、目標共有、心理的安全性などが挙げられます。

良好な職場環境は、社員のモチベーションを高め、能力を最大限に発揮できる環境を構築することにつながります。そのため、企業は従業員が安心して仕事に取り組めるような職場環境作りに力を入れる必要があります。

ジョブ型雇用時代における人材育成の重要性



今回の調査結果から、ジョブ型雇用が進む中で、企業は従業員のキャリア自律を支援する取り組みを強化する必要があることがわかります。そのためには、従業員のスキルや能力を可視化し、個々の成長を支援するための教育プログラムや制度を整備していくことが重要です。

また、学びを共有し、組織全体で成長を促進する文化を醸成することも大切です。社員同士が学びを共有することで、組織全体のスキルアップにつながり、より高いパフォーマンスを発揮できるようになるでしょう。

女性のキャリア支援にも課題



調査では、女性は男性と比較して、現在の職場を「良い職場」と感じている一方で、自分が成長できる場だとは思っていないという結果も出ています。これは、女性が男性よりも成長予感を感じにくい傾向があることを示唆しています。

特に、子育て世代の女性では、非正規社員と正社員のリテラシーやコンピテンシーに有意差が見られないという結果も出ており、子育てのために非正規雇用に移行し、スキルを生かせずにいる女性が多い可能性が考えられます。

企業は、女性のキャリア支援にも積極的に取り組む必要があります。柔軟な働き方を許容する制度や、女性のスキルアップを支援するプログラムなどを導入することで、女性の能力を最大限に引き出し、活躍できる環境作りを進める必要があります。

まとめ



「PROG白書2024」は、現代社会における仕事と働き方に関する重要な示唆を与えてくれます。キャリア自律、成長予感、良好な職場環境の重要性を認識し、企業は従業員の能力開発とキャリア支援に力を入れることで、個々の従業員の成長と組織全体の活性化を促進していく必要があります。


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