台湾医療機器業界の最新情報を紹介する商談会が東京で開催

台湾医療機器業界の商談会が東京で開催

2023年6月11日、東京にて台湾貿易センター（TAITRA）が主催する「台湾医療・デンタル・介護産業紹介及び製品発表・商談会」が開催されます。このイベントは台湾医療機器業界の最新技術や製品を日本に紹介する重要な機会です。特に、日本の高齢者医療ニーズに応えるため、台湾のメーカーが日本市場に注目していることが背景にあります。

台湾の医療機器の進化と日本市場の重要性

台湾は、世界でも注目される医療機器メーカーが集結した国であり、その技術力は急速に進化を遂げています。日本市場においても台湾製の医療機器の需要が高まっており、特に高齢者向けの製品が注目を浴びているのです。2023年段階で日本の65歳以上の人口は約25%を占めており、今後この数はさらに増加すると予想されています。このため、台湾の製品は日本の高齢者のニーズに非常にフィットしたものとなっています。

商談会には、台湾の主要企業10社が出展し、歯科医療機器、ICTおよび精密機器、介護製品といった分野で最新の技術を紹介します。具体的には、CodentやEPEDといった歯科医療機器メーカー、AdvantechやHiwin TechnologiesによるICT関連製品、Heartwayからは介護関連製品がラインアップされ、台湾エクセレンスを受賞した製品が披露されます。

基調講演で医療機器業界の最新動向を探る

また、会場では台湾の医療バイオテクノロジー器材工業組合の顧問であり、Gemmy Industrial Corporationの創立者でもある陳濱（チェンピン）氏による基調講演も予定されています。陳氏は台湾の医療器材業界がいかにして成長を遂げ、グローバル市場において成功を収めてきたかを紹介する予定です。これにより、業界の成熟度や台湾の医療機器のイノベーションについて、参加者たちに貴重な知見を提供することが期待されます。

台湾の医療機器産業の強み

台湾の医療機器は、その品質の高さが評価されています。特に、台湾製の医療ベッドや車椅子、手術台などは、世界的にも高い水準を誇ります。近年の技術革新により、製品の安全性や使いやすさも向上しており、国外市場でも高い競争力を持っています。例えば、Codentからはブラシレス・モーターを搭載した歯科用ハンドピースが紹介され、先端的な技術の導入が進んでいることが伺えます。

さらに、台湾の企業は、ICTやエレクトロニクスの分野での豊富な知識を活用し、医療機器市場における認知度を高めています。これまで、オートメーション製品を提供してきたAdvantechやBenQは、医療機器分野でも成功を収めるなど、業界の革新を続けています。

台湾貿易センターの取り組み

台湾貿易センター（TAITRA）は、1970年に台湾の貿易振興のために設立された非営利公的機関で、国際競争力を向上させるための活動を展開しています。TAITRAの取り組みにより、台湾の企業は海外市場での課題を克服し、貿易機会を創出しています。今回の商談会もその一環であり、台湾企業が国際貿易での成功を目指すための重要なステップとなることでしょう。