七尾市の新拠点
2025-10-29 11:14:20
七尾市一本杉通りに新たな創造の拠点がオープン!
七尾市一本杉通りに新たな創造の拠点が誕生
2025年11月1日、石川県七尾市の一本杉通りに新しい創造の場所が誕生します。震災による困難を乗り越え、歴史ある漆芸を受け継ぐ老舗「漆陶舗あらき」が地域再生のシンボルとして新たにスタートするのです。
老舗の再出発
「漆陶舗あらき」は嘉永年間から続く、輪島塗の名店です。その影響力は八代にわたり、数多くの作品と技を生み出してきました。しかし、令和6年元日の能登半島地震により、彼らの歴史的な店舗も失われることとなりました。この悪影響によって、通りは静まり返り、閉店してしまう店もあったのです。
このままでは通りが消えてしまうという危機感から、八代目は近隣の洋品店を購入し、再建計画を立ち上げました。地域に活気を取り戻す場として、この旧洋品店の跡地に新たな飲食店もオープンすることが決まりました。
若い飲食人の挑戦
八代目の思いに共鳴する形で、二人の若い料理人が参加します。一つは、漆陶舗あらきの2階に位置する「鶏とまつば」です。焼き鳥を主軸に、能登の新鮮な素材を活かした料理を提供します。昼は気軽にランチを楽しみ、夜は本格的な焼き鳥に舌鼓を打てる場所となってほしいという願いが込められています。
もう一つの飲食店「ひのともり」が手がける「うみまち商店」は、懐かしさと温かさを感じることができる食堂です。地元住民や観光客とも触れ合える場を提供し、昼は食堂、夜はお酒と美味しい料理を楽しむことができる予定です。
伝統と文化の融合
両飲食店では、漆陶舗あらきが扱う輪島塗や九谷焼の器を使った料理が提供される予定で、地域の食と技を融合させた新たな体験が広がります。ご来店される方々には、地域の風土を感じながら、五感で楽しむことのできる場となることでしょう。
工芸と交流の場
漆陶舗あらきは、今後、石川県を代表する伝統工芸品を紹介していきますが、その際にはただの売買だけではなく、作り手との交流や制作過程を体験できる場を作ることを目指しています。若手作家とのコラボレーションやワークショップが行われ、訪れる人たちが単なる買い物の枠を超えて体験を共有できる場となることを期待しています。
元気を集める場所を目指して
八代目は、震災を通じて得た経験を活かし、次代への責任を感じながら活動を続けています。「元気を集める場所」をつくることこそが、この再出発の真髄です。地元の方々や観光客が集い、出会いや交流を通じて地域を活気づける場となることを目指しています。
この小さな取り組みが、やがて一本杉通りの未来を明るく照らす光になればと強く信じています。今こそ、私たちの地域に新たな希望を届けるために立ち上がるべき時です。応援のほど、よろしくお願いいたします。
会社情報
- 会社名
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株式会社 新城
- 住所
- 電話番号
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