新たな治療研究
2024-04-01 06:00:01

タキシフォリンを活用した新たな認知症治療の研究が始動

タキシフォリンを活用した新たな認知症治療の研究が始動



株式会社DHQは、国立研究開発法人国立循環器病研究センター(国循)との間で、タキシフォリンを用いた認知症の予防および治療に関する共同研究を実施する検討を始めました。この重要な研究では、タキシフォリンという成分と既存の抗血小板薬であるシロスタゾールを組み合わせることにより、認知症に対する新たな治療法が開発される可能性が示されています。

タキシフォリンとシロスタゾールの役割



タキシフォリンは、ダフリアカラマツなどから抽出されるカテコール型フラボノイドで、その抗酸化作用や抗糖化作用が注目されています。一方、シロスタゾールは、脳梗塞後の再発予防に使われている抗血小板薬です。両者を組み合わせることで、脳内のアミロイドβ(Aβ)の排出を促進すると期待されています。

脳の老廃物排出機能向上に寄与



認知症の一因として、脳アミロイド血管症(CAA)が指摘されています。CAAは、アルツハイマー病と関連が深く、脳内のAβの排出が障害されることで発症します。これまでの研究では、シロスタゾールがTg-SwDIマウスにおいてAβの蓄積を減少させ、認知機能を改善することが確認されています。タキシフォリンとの併用療法は、さらにその効果を高め、Aβの排出機能を改善する可能性があります。

研究の進展と期待される効果



国循は、この研究を通じてタキシフォリンとシロスタゾールの相乗効果を評価しています。特許出願に関連する開発が進む中、認知症治療の新たな選択肢が生まれることが期待されており、安全性と患者への経済的負担の少なさが大きな利点として挙げられています。

企業と研究機関の連携



株式会社DHQは、タキシフォリンを国際的に供給する企業として、今後も研究の実用化に向けて努力を続けていく方針です。国循とは、病院、研究所、オープンイノベーションセンターが一体的に運営されており、循環器病対策の専門機関としても知られています。これにより、今後の研究の進展がさらなる期待を集めています。

タキシフォリンの社会的意義



DHQは、タキシフォリンの医療分野における可能性を探求し続けています。今後、この成分が認知症予防や治療に貢献することで、社会全体の健康や福祉の向上に寄与することが期待されています。

この研究プロジェクトは、タキシフォリンの新たな応用を示すものとして、今後の結果に多くの関心が寄せられています。タキシフォリンが持つ未来の可能性は、認知症の克服に向けた重要な一歩となるかもしれません。

会社情報

会社名
株式会社DHQ
住所
埼玉県さいたま市西区佐知川308-5
電話番号
048-623-1782

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