NECと東京大学、6G/IOWN時代の未来を担う学生発掘!産学連携ピッチコンテスト開催
2024年10月28日、NEC本社ビルにて、6G/IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)をテーマにした学生向けのピッチコンテストが開催されました。主催はNEC、後援は東京大学大学院工学系研究科。これはNECが6G/IOWNのユースケース拡大と、未来の通信業界を担う人材育成を目的として初めて開催した画期的な試みであり、東京大学との産学連携の取り組みとして大きな意義を持っています。
熱戦を繰り広げた14チーム
コンテストには、全国の工学系学生50名、計14チームがエントリー。書類選考を勝ち抜いた4チームが最終審査に進出しました。学生たちは、2030年代を見据え、6G/IOWNを活用した社会課題の解決策や、人々の生活を豊かにする革新的なアイデアを提案しました。
多角的な視点からの厳正な審査
審査員は、情報通信学術分野の権威である東京大学の中尾教授をはじめ、国内の通信事業者や企業の第一線で活躍する方々が務めました。審査基準は、アイデアの独自性・革新性、社会実装の可能性、社会・経済へのインパクトの大きさ・持続性など多角的な視点から評価されました。
環境問題から医療まで幅広い提案
ファイナリストたちは、6G/IOWNを活用した環境問題の解決、医療分野への応用など、多岐にわたる分野で斬新なアイデアを発表しました。審査員からは、グローバルな視点を取り入れた意見や、提案内容とテーマの親和性に関するコメントが多数寄せられ、活発な議論が交わされました。
NECと学生、双方にとって貴重な機会
NECにとっては、学生の社会問題に対する捉え方を知る貴重な機会となりました。また、次世代ネットワークである6G/IOWNの実用化に向けた新たなヒントも得られました。学生にとっても、6G/IOWNについて深く学び、通信業界について理解を深める機会となり、将来のキャリアを考える上で貴重な経験となりました。参加学生からは、「今後の進路を考える参考になった」という声が多数聞かれ、人材育成という点でも大きな成果を挙げました。
産学連携の成功事例
審査員の中尾教授は、「本イベントの成功は、東京大学の新たな呼称制度に基づき産学連携コーディネータの称号を初めて授与されたNECの若手社員の尽力によるもの。学生が主体となり、企業と連携して社会課題の解決策を提案する経験は、情報通信業界に新たな刺激を与え、学生の将来を考える上で非常に意義のある機会となった。」とコメント。今後、社会連携講座を活用した産学連携の強化と情報通信業界の人材育成への取り組みを継続していくことを示唆しました。
未来への展望
本コンテストは、NECと東京大学が提唱する「新たな産学共創」を実践した成功事例となりました。この活動を皮切りに、両者による共同研究技術の社会実装と人材育成が加速することが期待されます。NECは今後も東京大学と連携し、「新たな産学共創」活動を推進し、6G/IOWNのユースケース開拓を積極的に進めていく予定です。