大阪府の旅行人気が急上昇
この春、大阪府が旅行先として高い人気を集めていることが、株式会社リクルートが実施した調査『国内宿泊旅行ニーズ調査 2025春』によって明らかになりました。特にゴールデンウィークや6月以降の旅行先としての大阪府の地位が上昇しています。
大阪府のランキング上昇
調査結果によると、大阪府は「ゴールデンウィーク」の旅行先で昨年の6位から3位に、6月以降の旅行先では4位から3位に上昇しました。この順位の変化は、多くの旅行者が大阪を訪れることを示唆しています。
旅行目的の変化
特に注目すべきは、旅行目的に関する変化です。昨年と比較して、大阪府への旅行では「お祭りやイベントへの参加・見物」が著しく増加しています。特にゴールデンウィークの旅行者には、テーマパークや博物館などと並んでイベント参加が増えたことが印象的です。6月以降の旅行でも同様の傾向が見られ、東京ではあまり見られない独特の現象とされています。これは、2025年4月に始まる「大阪・関西万博」という大イベントが影響していると考えられます。
大阪を訪れる旅行者の特性
旅行者の属性を分析したところ、ゴールデンウィーク中、大阪府の宿泊施設ではシティホテルやビジネスホテルの需要が増加しています。また、1人旅の割合も増えているという特徴が見られます。旅行者の居住地においては、関東地方からの訪問者が約40%、東海地方からは約15%という割合で、昨年とほぼ同様の傾向が続いています。
大阪・関西万博の影響
調査を担当したJRCの研究員によると、大阪府への旅行者の中でお祭りやイベント参加を目的とする割合が昨年と比べて10ポイント以上増加しており、これは全国平均や東京都のデータにはない特徴です。この傾向は、やはり4月から始まる「大阪・関西万博」の開催が重要な要因であると推測されています。
収入増加と宿泊施設の選好
他にも、物価の上昇やインバウンド需要の増加に伴い、旅行者はコストパフォーマンスの良い宿泊施設を求めている傾向があります。これにより、シティホテルやビジネスホテルの予約が増加しているのです。また、家族旅行の需要も高く、「18歳未満の子どもを連れた家族旅行」は依然として人気が高いです。
調査概要
この調査は、旅行者の旅行意欲と行動計画を定期的に聴取し、地域振興や宿泊施設の施策に役立てることを目的としています。調査対象は総勢6,475人で、実際の調査は2025年2月に実施されました。結果は2025年4月3日に公表される予定です。
大阪府の旅行人気が高まる背景には、イベントの開催とともに、旅行者が求める宿泊施設の特性や旅行目的の変化があると言えます。これらの情報は、今後の旅行計画において重要なポイントとなることでしょう。