日本医師会災害医療チーム(JMAT)の活動
日本は地震や自然災害が多発する国として知られています。そうした中で、被災地支援を行う専門的なチームが「日本医師会災害医療チーム」(通称・JMAT)です。これは、大規模災害が起こった際に、都道府県医師会の協力のもと、日本医師会が組織する災害医療チームで、特に息の長い支援が可能なことが大きな特長となっています。
JMATは、2010年に内部で提案されたのち、2011年の東日本大震災を契機に本格的に活動を開始しました。それ以来、日本国内のさまざまな災害において、医療支援や復旧活動を行なっています。今年の1月には「令和6年能登半島地震」が発生し、JMATは5カ月にわたる長期的な支援を展開。医療的な必要性が求められるなかで、被災者の健康維持に努めました。
JMAT活動の裏側
最近、国際医療福祉大学の医学科3年生、田村晃子さんがJMATの一員として活動した経験についてインタビューが行われ、その内容が「日医ニュース」の11月号や日本医師会の公式ウェブサイトに掲載されました。田村さんは春休みを利用して、ロジスティクス担当として現地に赴き、多くの人々と関わりを持ちました。彼女は、被災地での医療活動がどれほど重要であるか、そしてその支援が求められていることを痛感したと語っています。
田村さんのインタビュー記事では、具体的にどのようなタスクを行い、どんな困難に直面したのか、そしてそれを乗り越えた際の喜びや感動について細かく描かれています。特に、被災者との関わりやチームの連携に関するエピソードは、多くの読者に勇気や希望を与える内容となっていました。
未来に向けての思い
日本医師会は、災害大国日本において、国民の生命と健康を守るために、平時から様々な事前研修を行っています。これにより、JMATの機能を維持し向上させ、未来に備えることを目指しています。特に、医学生たちにとって、この活動は貴重な経験であり、彼らが災害医療の現場での活動を志すきっかけになることを期待しています。
田村さんのインタビューを通じて、医学生がJMATに参加する意義や楽しさ、さらには将来の医療における貢献の可能性を伝えたいと考えています。自身もJMATに参加したいと考える医学生が増えることを願ってやみません。
引き続き、日本医師会は国民の健康を守るため、コミュニティや医療従事者との連携を強化し、災害時の支援体制を充実させていく方針です。支援や協力を通じて、皆でこの活動を支えていきたいものです。