Akliteiaがインドへ
2024-10-30 15:27:08

旭化成とTISが共同開発した偽造防止プラットフォームをインドで実施

偽造防止デジタルプラットフォーム「Akliteia」がインドで展開



旭化成株式会社とTIS株式会社が共同で構築した偽造防止デジタルプラットフォーム「Akliteia(アクリティア)」が、今秋からインドにおいて機能性材料の真贋判定に活用されることが決まりました。このプロジェクトは、アジア物性材料株式会社と連携して実施され、Akliteiaの海外での展開はこれが初めての試みとなります。

偽装問題の現状とAkliteiaの必要性



近年、グローバルなサプライチェーンの発展に伴い、輸出先での偽装が大きな問題となっています。たとえば、流通過程における偽造品の混入は、特に複数の業者を経由するため高いリスクがあります。これまで「Akliteia」は、主に最終製品の真贋判定に利用されてきましたが、製造過程で使用される原材料や間接材料にも偽造品の問題が生じています。これにより、完成品の品質や生産性が低下する懸念が高まっているため、サプライチェーン全体での対策が求められています。

アジア物性材料の役割



アジア物性材料が扱う機能性材料の一つ、セレンは、ダイヤモンドの加工プロセスで使用されます。ダイヤモンドをスキャンする際に用いるこの材料の品質は、検査の精度に直結し、その結果、得られるダイヤモンドの量にも影響を与えます。高純度のセレンは高価格で取引されるため、パッケージを模倣した偽造品の流通が問題となっています。

不純物が含まれる低純度の偽造品を使用すると、検査の精度が低下し、その結果としてダイヤモンドの採取量が減少し、ブランド価値が損なわれるリスクがあります。このため、アジア物性材料では、Akliteiaを通じて偽造品対策を強化することになりました。

偽造防止ラベルの導入と流通情報の登録



アジア物性材料では、出荷するセレンに偽造防止ラベルを貼り付け、インドの輸入事業者に流通情報をブロックチェーンに登録してから中間業者に販売します。このプロセスにより、他社の製品が混入して過程で偽造品が発生した場合でも、最終的には加工業者がセレンを使用する前に真贋判定を行って純正品を検出することが可能です。

Akliteiaの構成要素と機能



「Akliteia」は、偽造防止ラベル、真贋判定デバイス、ブロックチェーンの3つの要素から成り立っています。偽造防止ラベルには、旭化成独自の材料と技術を基にした透明なラベルが使用されており、特殊なパターンが印刷されています。このラベルを製品に取り付け、真贋判定デバイスでスキャンすることで、製品の正当性を確認できます。また、スキャン結果はTISが構築したブロックチェーンプラットフォームに記録され、偽造品の発生状況をサプライチェーン全体で共有します。

信頼性の確保に向けた取り組み



旭化成とTISは、この真贋判定プラットフォームを通じて偽造品を排除し、国際的な取引における信頼性の向上を目指しています。Akliteiaの導入は、全てのサプライチェーン参加者にとっての重要なステップとなりそうです。今後も、この技術がどのように成長していくかに注目が集まります。

アジア物性材料株式会社の概要



アジア物性材料株式会社は1958年に設立され、半導体や電子材料等の製造を行っている企業です。高純度化を目指し、様々な機能性材料を提供しており、近年ではスクラップからレアメタルを回収・再生する取り組みも進めています。代表の吉澤信孝氏のもと、これからの企業の発展が期待されます。


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会社情報

会社名
TIS株式会社
住所
東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー
電話番号
050-1702-4071

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