ポッシボの学校が届ける新たな学びの場
一般社団法人El Sistema Connectは、2025年4月から『ポッシボの学校』を開講することを発表しました。この取り組みは、DEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)を身近な人権の問題として理解し、多様な視点を提供することを目的としています。ポッシボは、ホワイトハンドコーラスNIPPONが創作した絵本のキャラクターで、その口癖は「できるかどうかじゃない、やりたいかどうかだ」というものです。このポッシボ校長の下で、多くの学びの場が創出される予定です。
学びのコース内容
2025年度には、以下の2つのコースが設けられます。すべての講座には手話通訳が付き、参加者が平等に情報を得られるよう配慮されています。
1. 講義コース
このコースでは、様々な分野で活躍する講師陣を招き、全12回の講義が行われます。第1期のテーマは「あなたの『枠』を壊す、想像と創造のチカラを養成する」で、参加者は自身の限界を超えるためのインスピレーションを得られることでしょう。講師には、ユニバーサルデザインアドバイザーの松林果林氏や、パラリンピックトライアスロン代表の木村潤平氏、ソーシャルジャーナリストの鈴木款氏といった面々が名を連ねています。
- - 開催日: 2025年4月22日から毎月第4火曜日にオオンラインで行われます。
- - 受講料: 年間パス30,000円またはスポット受講(3,900円/回)。第1回目の講義は無料で受講可能です。
これらの講座では、参加者同士のQ&Aセッションも予定されており、深い意見交換が期待されます。
2. ゼミコース
このゼミでは、多様な子どもたちとの関わりを持つ人々を支援するコミュニティが形成されます。6月13日から開始予定で、月に2回のオンラインセッションが行われ、子育てや教育に関するテーマを取り上げます。
- - 内容: 各回60分のミニ講座と茶話会を行い、更に手話解説付きで手歌の習得も行います。
- - 会費: 月額3,000円。
こうした取り組みを通じて、ポッシボの学校は多くの人々にとっての創造的な場として機能し、DEIを理解する新たなアプローチを提供していきます。
ホワイトハンドコーラスNIPPONの理念
ポッシボの学校の背景には、すべての子どもに音楽教育を提供するというホワイトハンドコーラスNIPPONの理念があります。彼らは、障がいの有無や経済的状況にかかわらず、誰もが音楽を学び、楽しむことができる環境を提供しています。南米ベネズエラで始まった「エルシステマ」の理念に基づき、2020年に設立され、多様なメンバーが参加するインクルーシブな合唱団として活動を展開しています。
ハンドコーラスには、手話で歌うサイン隊と声で歌う声隊があり、一緒に音楽を奏でることで、芸術を通じた新たな価値を創出。この活動は多くの賞を獲得しており、その活動の幅を広げています。
興味のある方は、ぜひ公式ウェブサイトやSNSをチェックし、詳細情報を手に入れてください。受講を通じて、あなたも多彩な可能性を見つけられるかもしれません!