心不全新検査
2025-10-15 15:06:00

心不全バイオマーカー「GLEIAチェックNT-proBNP(L)」が日本で薬事認証を取得

心不全バイオマーカー「GLEIAチェックNT-proBNP(L)」の薬事認証取得について



大阪大学発のスタートアップ、株式会社イムノセンスが、心不全バイオマーカーである「NT-proBNP」を測定する体外診断用医薬品「GLEIAチェックNT-proBNP(L)」のクラスⅡ認証をサポートしました。この新しい医薬品は、心不全の診断や重症度評価、予後推定のための重要な指標となります。

「GLEIAチェックNT-proBNP(L)」の特徴


この体外診断用医薬品は、使い切りタイプのセンサーと小型・軽量な測定器「GLEIAチェックリーダー」を主な特徴としています。この組み合わせにより、医療現場だけでなく、訪問診療においても患者の心不全をその場で検査することが可能になります。そのため、病院や診療所から自宅での測定まで、医療の幅広いシーンで利用されることが期待されています。

心不全の現状とNT-proBNP


世界で約6,400万人が心不全に苦しむ中、早期の発見と適切な管理が求められています。心不全患者は入退院を繰り返し、その半数が退院後半年以内に再入院するという厳しい現状があります。そのため、心不全の早期発見と介入が患者の生活の質を向上させ、医療費の負担を軽減するためには不可欠です。ここで、NT-proBNPの役割が重要となります。NT-proBNPは心臓の負荷が増すことで血中濃度が上がり、心不全の診断に広く利用されています。

診療現場での価値


NT-proBNP測定の有用性は、最近の指針でも強調されています。医療現場では、検査結果をもとに即座に治療方針を決定し、心不全の増悪を早期に把握することが可能です。今回取得した認証により、小型で軽量な測定器を利用することで、即日検査が一層普及することが期待されています。

小型・低コストのセンサー


新しい「GLEIAチェックNT-proBNP(L)」は、使い捨てのセンサーと小型専用測定器の組み合わせにより、低コストで高感度な測定を実現しています。これによって、定期的な測定を手軽に行うことができ、心不全の発症リスクや増悪を早期に捉えることができるのです。在宅療養や訪問診療においても、定期的なモニタリングが可能になるため、医療へのアクセス向上にも寄与します。

遠隔診療と自己測定の拡張


今後、株式会社イムノセンスは遠隔診療と自己測定を一体化し、在宅療養における治療の最適化を目指します。この取り組みは、心不全の早期発見と効果的な介入を通じて、患者の生活を改善し、医療資源の無駄を減らすことが期待されています。

まとめ


心不全は、急激に増加している病気であり、その大きな課題に対処するためには、新たな技術の導入が必要です。イムノセンスの「GLEIAチェックNT-proBNP(L)」は、心不全患者にとっての新しい希望であり、今後の医療に大きな影響を与えることでしょう。私たちは、いつでも誰でもどこでも質の高い医療を受けられる未来に向けて、引き続き努力していくことでしょう。


画像1

会社情報

会社名
株式会社イムノセンス
住所
大阪市中央区備後町四丁目1番3号御堂筋三井ビルディング 4階
電話番号
06-6105-6224

関連リンク

サードペディア百科事典: 大阪府 吹田市 イムノセンス GLEIA NT-proBNP

Wiki3: 大阪府 吹田市 イムノセンス GLEIA NT-proBNP

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。