新刊「彼岸花はきつねのかんざし」
2025-06-30 09:13:21

戦争をテーマに描かれた児童文学「彼岸花はきつねのかんざし」の新刊

戦後80年、再び読みたい物語が誕生



2025年の6月30日、株式会社佼成出版社から発刊されるのは、朽木祥による原爆をテーマにした戦争児童文学「新版 彼岸花はきつねのかんざし」です。この作品は、初版が2008年に出版され、以来多くの読者に愛されてきました。新たに刊行される新版では、全編にわたる表記の改訂や、表現の加筆修正が行われています。

物語の概要


本書は、戦時中の広島に住む小学4年生、少女の也子が主人公です。彼女はふわふわのしっぽの小さなきつねと出会い、友情を育んでいきます。日常に潜む平和な瞬間は、突如として訪れる恐ろしい爆弾によって破壊されてしまいます。この物語を通じて、戦争が及ぼす非情さと、その影響を受ける人々の思いが豊かに描かれています。

著者の思い


著者の朽木祥氏は、被爆2世としてこの作品を手がけました。彼女の体験は物語に深い説得力を与えており、戦争に対する考えを子どもたちに考えてもらうことを目的としています。作品中では、戦争の直接的描写はほとんどありませんが、子どもたちが日常の中で感じる小さな喜びや、大切な約束が急に奪われることの悲しみが浮き彫りになっています。

物語の中心テーマ


物語の中心には、「また、今度」という未来への約束があります。このシンプルな言葉が持つ大切さは、戦争によって簡単に崩れ去ることを示しています。著者は、未来の世代が平和であることを願い、その思いをこの作品に込めました。

推薦の声


様々な著名人からも高く評価されています。ノンフィクション作家の柳田邦男氏は、「子どもたちが考えるきっかけになる作品」と称賛し、児童文学研究者の相川美恵子氏は、「作品を通じて感じる子どもたちの心の動き」を強調しています。また、丸善丸の内本店の担当者である兼森理恵氏は、「平和を願う心を子どもたちに伝える必要がある」と述べています。

発刊の背景


この作品は、新刊としての意義が大きく、戦後80年という節目にも多くの人々に読まれることが期待されています。示されたテーマは、戦争がどのように家族を引き裂き、未来の希望を奪うかを考えさせられるものです。本書は小学校中学年から読まれることを想定しつつも、どの世代の人にも親しめる内容となっています。

書籍情報


  • - 書名:新版 彼岸花はきつねのかんざし
  • - 発売日:2025年6月30日
  • - 価格:1,760円(税込)
  • - 体裁:A5判/180ページ
  • - ISBNコード:978-4-333-02942-6
  • - 著者:朽木祥 / 絵:ささめやゆき
  • - 販売場所:全国書店およびインターネット書店

この感動の物語を手にし、未来の子どもたちに平和の大切さを伝えていきたいものです。「彼岸花はきつねのかんざし」で描かれる友情と奪われた約束が、私たちに何を教えてくれるのか、ぜひ手に取って確かめてみてください。


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会社情報

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株式会社佼成出版社
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