Fitbit Senseが導くストレス管理と睡眠改善の実証
フィットネスデバイスとして広く知られるFitbitが提供するSenseモデルの活用が、ストレス管理と睡眠の質向上に寄与することを示した興味深い実験が行われました。この実験は、参加者がFitbitアプリを通じて収集したデータを基に、4週間にわたりストレスと睡眠の関係性を分析したものです。
実験の概要
この実験は、2020年10月25日から11月21日までの期間にわたり実施されました。参加者は9名で、男性が8名、女性が1名です。全ての参加者は、実験の開始時と終了時に対して評価尺度に回答しました。また、毎朝起床時にFitbitアプリを用いて「ストレス管理スコア」と「睡眠スコア」を確認し、そのデータを解析担当者に報告しました。
主に収集されたデータには、ストレス管理スコア、睡眠スコア、日々の歩数、及びストレスと睡眠に関する評価尺度が含まれています。ストレス管理スコアは、身体的なストレスの兆候を示す100点満点の指標であり、高得点ほど身体的なストレスの兆候が薄いことを示しています。一方、睡眠スコアは前日の睡眠の質を反映しており、高得点であればあるほど睡眠の質が高いことを意味します。
実験結果
実験の結果、第1週と第4週を比較したところ、深い睡眠の時間の割合が有意に向上したことが分かりました。具体的には、参加者が体験した深い睡眠状態が、スコアの上昇と相関していることが確認されました。深い睡眠は、睡眠の質を大きく左右する要素とされており、今回の実験からはFitbitが提供するストレス管理機能とともに、睡眠の質向上に寄与する可能性が示唆されています。
解析と考察
本実験の解析においては、評価尺度と各スコアの相関分析が行われ、さらに第1週と第4週の平均値の差異比較、平日と休日のスコア差異の比較なども実施しました。これにより、ストレスが睡眠に与える影響や、日々の生活習慣が人物によって異なる様子を明らかにしています。
利用者への影響
これらの結果は、メンタルヘルスの観点からも興味深く、自分自身のストレス管理や睡眠習慣に対する意識を向上させるきっかけとなるでしょう。テクノロジーの進化により、個人が自ら健康を管理するための手段が手に入りつつある今、Fitbitがその一助になっていることは間違いありません。
会社情報
今回の実験を主導したのは、株式会社TechDoctorです。同社は、データを活用して個々の健康状態を改善することを目指し、メンタルヘルスサポート「Self Doc」やデータ解析基盤「Self Base」を展開しています。慶應義塾大学医学部の研究を背景に持ち、Fitbit Japanの公式API開発パートナーとしても活動しています。
お問い合わせ
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