MOVIMASが八幡平市と契約、本社移転とIoT農業モデルの全国展開へ向けて

MOVIMASが八幡平市に本社移転、全国展開へ

株式会社MOVIMAS（モビマス）は、2021年3月26日に岩手県八幡平市と立地協定を締結し、同市に本社機能を移転することを発表しました。これにより、MOVIMASはIoT農業モデルを地域特性に合わせて全国展開することを目指し、事業基盤の確立と推進を図ります。

立地協定の背景と意義

東京・千代田区に本社を置くMOVIMASは、IoT技術を活用したクラウド制御システムの開発を手掛けてきました。本社移転は八幡平市の特性を活かした形で進められ、特にITを用いた新しい雇用の創出に力を入れることになります。八幡平市は、地域活性化と新たな情報通信産業の形成を図ることで、中心市街地の活性化や起業家の育成を目指しています。

地方活力向上地域等特定業務施設整備計画

MOVIMASは、地域再生法に基づく地方活力向上地域等特定業務施設整備計画を申請し、岩手県で初めて認定を受けました。この計画により、八幡平市内に新たな起業家支援センターが設立され、ITをはじめとした多様な分野での雇用創出が期待されています。

IoT農業モデルの受賞歴

MOVIMASは、IoT農業モデルを全国展開するための事業計画が評価され、各種コンテストで数々の受賞歴を持っています。例えば、パソナグループ主催の「東北未来戦略ファンド」コンテストでは、MOVIMASの兒玉則浩社長がグランプリを受賞しています。これは地域の資源を活用しながら新しいビジネスモデルを創出する取り組みが評価された結果です。

新たなビジネスモデルの構築

八幡平市におけるMOVIMASの取り組みは、地熱を活用した「熱水ハウス」の再生に注力しています。この施策は、新規就農者の育成にも寄与し、次世代型施設園芸への転換を目指しています。MOVIMASのビジネスモデルは、地域資源を組み合わせながら持続可能な農業を実現するもので、2050年のカーボンニュートラル達成にも貢献することが期待されています。