RICOS資金調達
2021-11-17 18:00:03
AIとCAE技術の融合でものづくりを加速するRICOS、3億円資金調達
RICOSが新たな可能性を切り拓く
テクノロジーの進化によって、ものづくりの現場はますます革新を求められています。近年、AI技術とCAE(Computer Aided Engineering)を組み合わせたテックカンパニー、RICOSが注目を集めています。最近、RICOSはシリーズAラウンドで、総額3.0億円の資金調達を実施しました。この資金は、今後の「RICOS Production Suite」の開発やAI-algorithmの精度向上、優秀な人材の採用に充てられる予定です。
CAEとAIの融合 - 技術の進展
RICOSは、CAE技術を用いて製品設計プロセスを最適化し、AIの力を加えることで、その効果を倍増させることを目指しています。従来の製品設計では、シミュレーションを通じて流体の流れや熱伝導を疑似的に再現する必要がありますが、精度を追求するあまり計算に長時間を要する課題が存在しました。そこで、RICOSが開発した特許取得済みのアルゴリズム「IsoGCN」は、シミュレーションの結果を高速に予測できる特長を持っています。
この技術により、かつては数日を要していた高度なシミュレーションを、数分で実行可能となりました。自動車のボディ設計や電子機器の熱解析においても既に導入が進み、さまざまな業界で成果を上げています。
未来を見据えたプラットフォーム「RICOS Production Suite」
RICOSは、今後「RICOS Production Suite」を通じて、さらなる製品設計の効率化を目指します。このプラットフォームには、「RICOS Mesh」と呼ばれるシミュレーションに必要な高品質メッシュを自動生成する機能と、最先端のAIアルゴリズム「IsoGCN」を用いた高精度なシミュレーション結果予測を実現する「RICOS Lightning」が搭載される予定です。在庫・製品開発のサイクルを短縮することに貢献し、製造業全体の生産性向上に寄与します。
調達資金の使途と将来の展望
調達した資金は多方面に活用される見込みです。プラットフォーム開発の強化、AIアルゴリズムの研究、さらには開発エンジニアやビジネス開発人材の採用に使われる予定です。顧客のニーズに応え、高度な計算を用いた科学技術の普及推進に向けた努力が続けられます。
「RICOS Production Suite」を通じて、全ての製品設計者に向けた新たなツールを提供し、ものづくりの現場での計算科学の活用を促進していく所存です。
RICOSの背景と企業ビジョン
RICOSは、2015年に創立されたテックカンパニーで、CAEとAIを駆使してものづくりのプロセスを革新しています。現在東京都千代田区に本社を置き、代表取締役は井原遊氏です。企業としてのミッションは、製品設計における効率性と精度の向上を実現し、最適な性能を短時間でデザインする未来を築くことです。
テクノロジーの進化は止まらず、RICOSの取り組みがどのようにものづくりの未来を変えていくのか、業界全体の動向から目が離せません。
会社情報
- 会社名
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株式会社RICOS
- 住所
- 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号
- 電話番号
-
03-5615-9777