ブルーレーザーフュージョン、フュージョンエネルギーの未来を切り拓く

近年、世界がエネルギー問題の解決を急務とする中、ブルーレーザーフュージョン（BLF）と大阪大学が手を組み、フュージョンエネルギーの実用化に向けた新たなプロジェクトが始動しました。このプロジェクトは、内閣府が推進する「ムーンショット型研究開発制度」の一環として採択され、大きな注目を集めています。

プロジェクト概要と目的

このプロジェクトは、BLFエネルギー協働研究所の所長である藤岡慎介教授を中心に進められ、2050年までにフュージョンエネルギーを社会に実装することを目指しています。具体的には、革新的なレーザー技術を駆使した次世代のレーザーフュージョンプラントの実現を目指し、多年度にわたる技術開発が計画されています。

BLFが有する独自のOEC（Optical Enhancement Cavity）レーザー技術がキーとなり、この技術の進展により、日本のエネルギー課題解決も期待されています。研究体制は今後、プログラムディレクターや科学技術振興機構（JST）との協議を経て最終化される予定です。

BLFエネルギー協働研究所の誕生

BLFエネルギー協働研究所は、BLFと大阪大学レーザー科学研究所が設立した共同研究部門を起源とし、2025年4月に本格的に活動を開始します。両者の協力を通じて、フュージョンエネルギー技術の研究と実用化を推進し、持続可能なエネルギー社会の実現を目指します。

BLFの特徴と取り組み

BLFは、米国カリフォルニア州に本社を置き、シリコンバレーや東京にも拠点を持つフュージョンエネルギー企業です。2022年に設立された同社は、ノーベル物理学賞受賞者である中村修二博士によって設立されたもので、革新的な技術を活用し、カーボンフリーなエネルギー供給の実現を目指しています。

同社は、データセンターやAIインフラ、電気自動車など、急速に増加する電力需要に応えるためのギガワット級レーザーフュージョンプラントを商業化する計画を進めています。また、100件以上の国際特許を保有しており、その技術力は業界でも評価されています。