宇宙デブリ対策の新技術
2019-02-28 13:12:43
宇宙デブリ対策に挑む株式会社ALEとJAXAの新たな一歩
株式会社ALEとJAXAが取り組む宇宙デブリ対策
近年、宇宙開発が活発に行われる中、宇宙空間に飛行物体が増加し、その結果、宇宙デブリ問題が深刻化しています。特に、これらの物体同士が衝突することで、自己増殖する可能性が指摘されており、その影響は計り知れません。こうした中、株式会社ALEは、JAXAとともに新たな革新的技術、導電性テザー(EDT)を用いた装置の開発に乗り出しました。
宇宙デブリ問題の現状
宇宙デブリが増加する根本的な原因として、人工衛星の小型化や低コスト化が挙げられます。現在では、低軌道において多数の小型衛星が打ち上げられていますが、これらの衛星はミッションが終了した後、自らの運行能力を失い、そのまま宇宙空間に残ることが多いのです。物体同士が衝突する確率は年々増加しており、早急な対策が求められています。
ALEとJAXAの協力体制
ALEは、JAXAとのパートナーシップを結ぶことで、EDTの開発を加速させています。JAXAはEDTに関する豊富な研究成果を持っており、その知見を活かしながら、軌道上の力学的挙動の解析を行います。この共同研究により、デブリ未然防止策としての装置の機能向上が期待されています。
導電性テザー(EDT)の仕組み
導電性テザーは、長い電線のような構造で、宇宙空間での地球の磁場を利用して衛星の軌道を変更します。この技術を用いることで、ミッション終了後の人工衛星は、地球の大気圏に安全に突入させることが可能となります。また、衛星本体の電源が故障した場合でも、受動的に軌道降下が可能であり、デブリ化を防止することができます。これにより、宇宙空間の安全性が大いに向上すると期待されています。
サステイナブルな宇宙開発の実現に向けて
ALEの取り組みは、宇宙デブリ拡散の防止にとどまらず、サステイナブルな宇宙開発を実現するための新たな道を拓いています。具体的には、EDTを搭載した小型衛星を運用することで、低軌道での衛星高度を調整できるようになります。また、EDTにはカーボンナノチューブを用いた電子放出システムも組み込み可能で、これによりより迅速な高度降下が実現できることも期待されています。
未来への展望
ALEが進める新技術の実装により、宇宙活動はさらに活発化し、危険が大幅に減少することで、経済活動の場としての宇宙がより魅力的に映るでしょう。このプロジェクトを通じて、宇宙デブリ問題の改善が期待されるだけでなく、宇宙産業の発展も促されることになるでしょう。これからの宇宙は、科学と技術、そして美と文化の融合を実現させる舞台として、人類の未来に大きな影響を与えることが期待されています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ALE
- 住所
- 東京都港区芝大門2-11-8住友不動産芝大門二丁目ビル2階
- 電話番号
-
03-3248-1630