持続可能な農業の未来
2025-10-15 10:20:25

持続可能な農業の未来を考える~パルシステム青果フォーラムの取り組みから

農業の未来を守るための議論



2025年10月1日、パルシステム生産者・消費者協議会(生消協)が東京都新宿区で青果フォーラムを開催し、生産者226人と消費者が一堂に会しました。このフォーラムの目的は、気候変動が農業に与える影響を共有し、持続可能な農業を実現するための意見交換を行うことです。

異常気象が引き起こす農業の危機


近年の異常気象、特に長期的な高温や豪雨は、農業生産に深刻な影響を与えています。フォーラムでは、パルシステム連合会の佐藤部長が、こうした環境の変化によって増加する病害虫のリスクと、それに伴う労働環境の過酷さを説明しました。参加した生産者からは、「ここ5年の状況は一変し、特にこの3年の暑さは農業の継続を脅かす」との悲鳴が上がりました。

参加者の意見によると、急速に減少する農家の数も深刻な問題です。気候変動が私たちの日常生活に欠かせない農作物の安定供給を危うくしています。

生産者と消費者の対話の場


フォーラムは、安全で安心な農産物を届け続けるための「持続可能性」を広く議論する場でもありました。生産者たちは、「現在の厳しい状況の中でも、工夫を重ねて作り続ける」という強い意志を表明し、「もっと産地の努力や現状を消費者に理解してもらいたい」と期待を寄せました。これに対して消費者からは、「私たちの食べ物を作ってくれていることに感謝し、持続可能な農業を支えるために力を合わせたい」といった声が聞かれました。

このように、生産者と消費者が対等に意見を交わすことは、相互理解を深めるための重要なステップです。

パルシステムの取り組み


パルシステムは、単に商品を提供するだけでなく、作り手と食べ手の顔が見える関係を築き、互いに支え合うことを目指しています。生消協は、農業と食卓の間で課題を共有し、同じ「生活者」として共に協力するための貴重な場です。これにより、農業を取り巻く困難な環境を乗り越えて、共に未来を創るための連携が強化されています。

生消協の意義と役割


生消協は、パルシステムに農畜産物を供給する生産者と消費者が対等な立場で協議し、活動を行う場です。この場を通じて、環境に配慮しつつ、安全な食材を届け続けるための方策が模索されています。私たちの生活の根本を支える農業が直面している問題を見つめ、その解決のために必要な協力関係を築くことが求められています。

持続可能な未来へ向けて


パルシステムは「心豊かなくらしと共生の社会を創る」を理念に、食品やエネルギー、福祉、共済などの分野で多様な事業を展開しています。2025年は国際協同組合年として、持続可能な社会の実現が一層求められる時代です。これからの農業を支えるために、パルシステムの取り組みを通じて、作り手と食べ手が一体となって未来に向かうことが期待されています。


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会社情報

会社名
パルシステム生活協同組合連合会
住所
東京都新宿区大久保2-2-6ラクアス東新宿
電話番号
03-6233-7200

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