UBE三菱セメント、脱炭素化に向けた新たな一歩
最近、UBE三菱セメントがセメント製造において新しい挑戦を行うことを発表しました。この新技術は、セメントキルンにおけるアンモニアの混焼を利用したものであり、商業規模での実証試験が山口県宇部市にある同社の山口工場で開始されました。この取り組みは、CO₂排出削減を目指し、次世代のエネルギー源としてのアンモニアに焦点を当てています。
世界初の商業規模試験
UBE三菱セメントは、石炭に代わってアンモニアを熱エネルギー源として使用する実験を行うことで、温暖化対策に寄与することを目指しています。この試験では、2025年までに設備工事を完了させ、全ての実機設備での商業規模の活動に移行することを計画しています。これは、セメント業界における重要なターニングポイントとなるでしょう。
技術的課題への対応
アンモニアの混焼には、いくつかの技術的課題が伴います。たとえば、混焼率が増えることで火炎温度が低下し、十分な焼成が行えないリスクがあるのです。これに対応するため、UBE三菱セメントでは、高度な燃焼制御技術を確立し、また廃プラスチック等のリサイクル燃料を併用することで、安定的に高品質なセメントを生産する運転ノウハウを得ることを目指しています。
今後の展望
同社の中期経営戦略『Infinity with Will 2025』では、地球温暖化対策を重要課題として位置づけており、今回のアンモニア混焼プロジェクトはその一環です。原料由来のCO₂回収やカーボネーション建材の開発、水素とCO₂を使ったメタネーション技術の開発など、多角的にアプローチをしています。
このような取り組みは、UBE三菱セメントが業界のトップランナーとして立ち位置を確保するだけでなく、持続可能な社会づくりに貢献するための足がかりとなるでしょう。2030年、さらに2050年を見据えた取り組みが求められる中、彼らのこれからの動きを注視したいところです。
結論
UBE三菱セメントの世界初の商業規模でのアンモニア混焼の実証試験は、セメント業界の脱炭素化に向けた重要な一歩です。新たな技術を通じて、彼らがどのように業界を変革していくのか、期待が高まります。
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