細胞療法研究の新展開
2026-02-09 10:42:35

アーサー・ディ・リトル・ジャパンが京都大学と細胞療法の研究を発表

研究動向を分析したアーサー・ディ・リトル・ジャパン



アーサー・ディ・リトル・ジャパン(ADL)は、京都大学との共同研究により、細胞・遺伝子治療の研究動向について分析を行いました。これらの研究成果は、2026年1月10日に国際学術誌「Cytotherapy」に掲載される予定です。この研究は、細胞・遺伝子治療が従来の医薬品では治療が難しかった疾患に対して革新的な治療法となることが期待されていることを踏まえています。

研究の背景


細胞・遺伝子治療は、さまざまな難治性疾患に対する新たな治療法として注目されており、その進展には経年的なデータに基づく定量的な評価が欠かせません。しかし、これまでの研究では、このような徹底した分析は行われてこなかったという課題がありました。

ADLは京都大学の研究グループと共同し、過去35年間に発表された関連論文を基に、異なるモダリティの発展状況や国別の貢献度、国際共同研究の影響を明らかにしました。

主な研究結果


この分析によって、注目すべき結果がいくつか明らかになりました。まず、造血幹細胞移植やex vivo遺伝子治療と比較して、間葉系幹細胞治療やin vivo遺伝子治療は臨床に移行する際の困難さが浮き彫りになりました。

国別の分析では、米国がこの分野で質・量ともにリードしているものの、中国が間葉系幹細胞治療の研究において米国を上回り、論文発表数が世界最多となっていることが示されました。日本も細胞治療に関する論文数で一定の貢献をしているものの、質的な影響力では低迷していることが明らかとなりました。

更に、この研究は国境を越えた共同研究が高インパクトな論文につながりやすいことを示しています。特に、米国と欧州の連携、ならびに欧州内部での協力が強固であることが注目されます。一方で、日本は欧米に比べて国際共著論文の数が少なく、研究の質を向上させるための国際的な共同研究ネットワークに十分に参加できていない現状があります。

研究の意義


本研究の成果は、モダリティ別の成熟度やボトルネックを明示することに成功しました。これにより、今後の研究資源の配分や国際的な連携の方向性を定めるための重要な基盤となることが期待されています。

この研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)からの支援を受けて実施されており、再生医療における社会実装を加速するための取り組みの一部として位置づけられています。

論文情報


本研究の論文タイトルは「Advancement in Cell and Gene Therapy Research: a 35-Year Bibliometric Perspective」で、著者を含む詳細は以下の通りです。
  • - 著者: Yuki Kitahara(北原 裕己:ADLコンサルタント), Hiroaki Koda(神田 浩聡:ADLマネージャー)他
  • - 掲載誌: Cytotherapy
  • - DOI: 10.1016/j.jcyt.2026.102056

このように、細胞・遺伝子治療の分野における重要な知見を提供するこの研究は、これからの治療法の発展に大きく寄与することが期待されています。


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会社情報

会社名
アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社
住所
東京都港区東新橋1-5-2汐留シティセンター36階
電話番号

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