能登の酒蔵が力を合わせ、復興を誓う!
令和6年能登半島地震で大きな被害を受けた鶴野酒造店と、金沢の老舗酒蔵・福光屋が、共に困難を乗り越えようと、共同で純米大吟醸酒を醸造しました。
この日本酒は、地震で全壊した鶴野酒造店から救出された酒米と、両蔵が大切に使い続ける2種類の酵母を使って造られています。
「鶴と福」と名付けられたこの日本酒は、鶴野酒造店の「鶴」と福光屋の「福」から取ったもので、両蔵の願いが込められています。
絆と想いが結実した、特別な日本酒
石川県酒造組合連合会の強い絆から生まれたこの共同醸造プロジェクトは、福光屋の専務取締役・福光太一郎氏の働きかけで実現しました。
3月から始まったプロジェクトでは、両蔵の杜氏や蔵人たちが一丸となって、酒造りに励みました。
特に、鶴野酒造店の蔵元である鶴野晋太郎氏と、その妹である杜氏の鶴野薫子氏は、石川県清酒学校の同期であり、仲間の困難に立ち向かう強い意志を持って、共同作業に取り組んだそうです。
味わいは、爽やかで芳醇
「鶴と福」は、協会1401号酵母と福光屋独自の酵母をブレンドすることで、爽やかで芳醇な味わいに仕上がっています。
使用する酒米は、五百万石と山田錦のブレンドで、精米歩合は50%と、純米大吟醸酒ならではの贅沢な味わいが楽しめます。
数量限定販売、復興への願いを込めて
「鶴と福」は、2,300本限定で販売されます。
復興への願いを込めたこの日本酒は、日本酒ファンはもちろん、復興を応援したいという方にもおすすめです。
商品概要
商品名:共同醸造 純米大吟醸 「鶴と福」
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
原料米:五百万石88%(石川県産)、山田錦12%(兵庫県産)
精米歩合:50%
製造法:純米大吟醸・生貯蔵酒
酵母:協会1401号+福光屋自社酵母
杜氏:鶴野薫子(鶴野酒造店)、板谷和彦(福光屋)
アルコール分:15度
日本酒度:−2
酸度:1.5
飲み方:冷やす◎ 常温◯
相性の良い料理:オムレツなどの卵料理、きんぴらなどの油と野菜をからめた料理、チーズなど
内容量・価格:720mL 5,500円(参考小売価格・税込)
販売数量:2,300本
発売日:2024年6月25日(火)
販売店:一部の酒類販売店・料飲店、福光屋直営各店・通販(福光屋 オンラインショップ)
蔵元紹介
鶴野酒造店
石川県能登町の東海岸・鵜川地区に1789〜1804(寛政〜享和)年間創業。能登の風土と食文化に寄り添う酒として知られる「谷泉」、「登雷」を蔵元兄妹で醸しています。
福光屋
1625(寛永2)年創業。金沢で最も長い歴史をもつ酒蔵です。霊峰白山の麓より百年の歳月をかけて辿り着く仕込み水「百年水」と契約栽培米を使用。「加賀鳶」、「黒帯」、「福正宗」などの代表銘柄を醸す純米蔵です。
地域の絆と日本酒の力、そして復興への願い
今回の共同醸造プロジェクトは、単に美味しい日本酒を造るだけでなく、地震で大きな被害を受けた能登地域の復興を応援する、強いメッセージが込められています。
「鶴と福」というネーミングからも、両蔵の復興への願いが伝わってきます。
被災地からの酒米を使い、両蔵の杜氏や蔵人たちが力を合わせて造り上げたこの日本酒は、まさに「復興」を象徴する存在と言えるでしょう。
日本酒を通して、被災地の現状を知り、復興への支援を続けることの大切さを改めて感じました。
「鶴と福」を飲むことで、能登の美しい景色や、そこに暮らす人々の力強さ、そして復興への希望を感じることができるのではないでしょうか。
この日本酒が、多くの人々に愛され、能登地域の復興に貢献していくことを願っています。