インターステラテクノロジズ
2025-11-19 11:05:32

インターステラテクノロジズ、初号機ZEROに3衛星の打上げ契約

インターステラテクノロジズが3衛星を打上げ契約



日本の宇宙産業が新たな一歩を踏み出しました。インターステラテクノロジズ株式会社(以下、IST)は、その小型衛星専用ロケット「ZERO」の初号機に、国内外から新たに3つの衛星を載せて打ち上げる契約を結んだことを発表しました。これにより、ZERO初号機には東京大学、米国のFulton Science Academy、Lothan Spaceという3つの新しい顧客の衛星が搭載されることとなります。

進化するZEROプロジェクト



これまでインターステラテクノロジズは、観測ロケット「MOMO」による宇宙到達の実績を持ち、民間企業として宇宙輸送を担うリーダー的存在となっています。新型ロケット「ZERO」は、小型衛星の打ち上げをより容易にすることを目指したプロジェクトであり、日本政府が推進する国内の打上げ能力向上にも寄与することが期待されています。

初号機の打上げは2025年8月に予定されており、最終的には計7台の衛星が搭載される見込みです。現在、ISTは合計8つの団体や大学と契約を結んでおり、その中には韓国のDALRO Aerospaceも含まれています。これは、衛星分離機構の搭載に関する重要な実証を行うためです。

各衛星の目的と機能



新たに参加した顧客についてその目的と特徴を見ていきましょう。

東京大学 宇宙資源連携研究機構(CSRI)


東京大学検討チームは、月面開発に向けた宇宙資源の利用技術の実証を目指しています。3Uサイズのキューブサット衛星を搭載し、材料利用やエネルギー循環の可能性を検証します。このミッションは、未来の宇宙資源利用技術の基盤を築くための重要なステップとなるでしょう。

Fulton Science Academy


米国のFulton Science Academyは、STEM教育を重視する学びの場として知られています。今回のプロジェクトには、学生による次世代キューブサット「KorucuSAT-2」が搭載され、先進的なバッテリー技術を宇宙環境で検証します。学生たちは、この経験を通じて、実践的な知識を得ることができます。

Lothan Space


Lothan Spaceは、AIを搭載した衛星コンステレーションの開発に注力しています。学生主体の団体と連携し、1Uサイズのキューブサットを打ち上ることで、若者に宇宙開発の体験を提供しています。教育的側面に重きを置いた彼らのミッションは、次世代の航空宇宙専門家を育成することに貢献するでしょう。

宇宙産業の未来へ



インターステラテクノロジズのプロジェクトは、単なる打上げ実績に留まらず、国内外の宇宙産業への広がりを目指しています。このZERO初号機を通じて、宇宙における輸送能力の向上や、新しい技術の実証に貢献することが期待されています。国内の宇宙産業の裾野を広げ、国際的な協力を促進することで、未来の宇宙開発に向けた確かな一歩を踏み出すことができるでしょう。

このように、各企業や団体の協力を得ながら進むインターステラテクノロジズのZEROプロジェクトは、日本の宇宙産業だけでなく、国際的な宇宙研究の発展にも寄与していくことが期待されます。


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会社情報

会社名
インターステラテクノロジズ株式会社
住所
北海道広尾郡大樹町芽武149番地7
電話番号
0155-87-7330

トピックス(科学)

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