花巻スペースプロジェクト
2025-02-28 14:31:16

宇宙と短歌が交差する花巻スペースプロジェクトの新たな挑戦

宇宙と短歌が交差する花巻スペースプロジェクトの新たな挑戦



宇宙と文学が交わる、新しい試みが実現しました。合同会社SPACE VALUEとSpace BD株式会社が共同で展開する「花巻スペースプロジェクト UP花巻」は、岩手県花巻市の花巻北高等学校の生徒が中心となり、宇宙空間で短歌を制作するという夢のようなプロジェクトです。プロジェクトは2023年から始まり、2024年11月には人工衛星「YODAKA」が打ち上げられる予定です。これは、宮沢賢治にちなんだ企画で、彼の創造力を宇宙という新しい舞台で表現することを目指しています。

このプロジェクトでは、花巻北高の生徒たちが、宇宙に向けて「上の句」と「下の句」を送信し、それらが偶然に組み合わさって短歌が形成されるというユニークな試みが行われました。宇宙に送り込まれる言葉は、413句の上の句と430句の下の句で、両方の句が時間差で衛星「YODAKA」に届き、307首の短歌が完成しました。この短歌の創作は、宇宙スタートアップ企業「アークエッジ・スペース」の協力のもと、同校の有志チーム「銀河の筆」によって進められました。

2025年2月には、歌人・木下龍也氏を招いて短歌の品評会が開催され、見事な307首の中から選ばれた優れた作品が披露されました。選ばれた短歌は、宇宙空間での出来事を反映したものが多く、参加した生徒たちの創造性が光ります。中でも一席に選ばれた短歌「目が慣れてきたころ空は語りだす あなたにとどけわたしはここに」は、宇宙に対する新たな視点を表現しています。

このプロジェクトによって、学生たちはただ単に短歌を作るだけでなく、地元の文化を宇宙に伝えるという重要な役割を担ったのです。花巻市としても、新たな文化交流の場を提供し、地域の魅力を発信する良い機会となっています。プロジェクトの目的は、花巻を宇宙を通じて再発信することだけでなく、参加する若者たちに未来のビジョンを持たせることです。未来のリーダーとして成長するきっかけとなるでしょう。

参加した生徒の一人は、「YODAKAを使った短歌作成を通じて、全国の人とつながることができて貴重な体験をしたと思います。この宇宙に関わる活動の中で、目標のために何をすればいいか、どんな問題があるのかを考えることが楽しかったです」とコメントを寄せています。このように、若い世代が宇宙に対する関心を強めていくことは、未来の業界にとってプラスとなるでしょう。

全307首の短歌は、プロジェクトの公式サイトで公開されています。閲覧者は、宇宙と短歌が結びついた不思議な作品たちを楽しむことができ、同時に宇宙利用の可能性について考える機会も得られます。プロジェクトを通じ、宇宙に挑む新たな可能性に触れ、多くの人々がそれに興味を持つことを願います。

この「花巻スペースプロジェクト UP花巻」は、未来の宇宙と文化の架け橋となることを目指しており、社会に新しい価値を提供するための努力を続けています。宇宙に向けた新しい文学の創造、そして地域が一体となって実現する夢のプロジェクトは、今後も注目を集めることでしょう。


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会社情報

会社名
Space BD株式会社
住所
東京都中央区日本橋室町2-1-1日本橋三井タワー7階
電話番号
03-6264-7177

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