AIドローンで自動巡視
2026-02-18 23:29:41

AIドローン「Skydio X10」を用いた石油備蓄基地の自動巡視が成功

AIドローン「Skydio X10」を用いた石油備蓄基地の自動巡視が成功



むつ小川原石油備蓄株式会社(青森県上北郡)とKDDIスマートドローン株式会社(東京都千代田区)は、国家石油備蓄基地においてAIドローン「Skydio X10」を利用した自動巡視の実証を行い、成功を収めました。この試みは、広域エリアにおける安定した監視を可能にすることが期待されています。

国家石油備蓄基地の現状


日本最大の敷地面積を誇るむつ小川原国家石油備蓄基地では、原油の積出設備が3km沖合に設置され、広範囲にわたるエリアの管理が必要です。これまでの巡視は、肝心な人員の配置だけでなく、作業車と作業船の移動も必須であったため、それに伴い人手不足や燃料費の高騰が大きな課題とされていました。

AIドローンによる巡視実証


この問題に対処するため、今般の実証ではAIドローンを導入し、その機能を活かした巡視の有効性を確認しました。具体的には、以下の2点に分かれています。
1. 一点係留ブイの巡視検証
約3km沖合にある係留ブイまでの飛行・撮影を行い、上空電波(4G LTE)を用いて海上通信環境での安定した飛行が可能であることを実証しました。

2. 貯蔵基地の自動巡視検証
貯蔵基地内に複数のウェイポイントを設置し、高度60〜100mでの自動飛行を実施。目視外での飛行の安全性とルートの再現性も確認されました。これにより、巡視作業が自動化・省人化される可能性が見えました。

実証から得られた成果


  • - 長距離・安定通信
基地から3kmの沖合でも安定した通信を維持できたため、従来の含まれる船舶巡視からの抜本的な効率化を期待できます。
  • - 巡視業務の効率化
ドローンによる映像取得が自動で行われ、高い操縦スキルを必要とせずに再現性の高い巡視体制が構築可能であることが確認されました。
  • - リアルタイム監視の実現
遠隔でリアルタイムに飛行映像を共有することで、現場確認が不要となり、異常時の迅速な判断と対応が可能です。

今後の取り組み


今回の実証結果を基に、海上飛行による定期的な係留ブイの点検を導入し、移動用燃料削減によるコスト効果が見込まれます。また、「運航管理システム」を用いて、係留ブイ点検のような長距離かつ洋上での飛行をサポートし、高度な操縦技術を要さない体制を整え、属人化の防止を目指します。

さらに、フォトグラメトリ技術による地形変位測量も進め、微細な変位を把握することで、早期に崩落兆候を検知し、状態監視を行う体制を築きます。このように、AIドローンを活用した安全で効率的な基地管理モデルの確立を向けた活動が加速しています。



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会社情報

会社名
KDDIスマートドローン株式会社
住所
東京都千代田区飯田橋3-10-10ガーデンエアタワー29階
電話番号

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