JTBとCNSがコラボ
株式会社JTBと株式会社CNSは、2025年に開催される東京デフリンピックを契機に、ダイバーシティ教育について新たな取り組みを始めました。特に、デフアスリート社員を活用して、学校現場でのダイバーシティ教育活動を展開します。この取り組みは、現代社会におけるダイバーシティへの理解を深め、共生社会の実現に貢献することを目的としています。
ダイバーシティ教育活動の背景
近年、ダイバーシティが重要なテーマとなっている中、2025年のデフリンピックは聴覚障害への理解を深める絶好の機会と言えるでしょう。JTBは、自社に所属する2名のデフアスリート社員が抱えるメッセージを広め、聴覚障害者の可能性や多様性を社会に伝えることが、このプログラムの原動力の一つとしています。
プログラムの内容
新しく開発された「デフアスリートと学ぶ!キャリア×ダイバーシティ教育プログラム」は、CNSのDeafVR体験プログラムとJTBのキャリア教育プログラムを組み合わせたものです。2025年12月1日から、全国の教育機関へ販売を開始予定です。
対象と販売方法
この教育プログラムは、主に東京都を中心とした小中高に向けて販売されます。個別の学生向けには販売せず、学校や教育機関を通じて提供されます。販売価格は1人あたり5,500円(税込)となり、オプションのCASプログラムを希望する場合は7,700円(税込)です。
各社の役割
JTBは教育マーケットにおける経験を活かし、全国の教育機関や自治体への販売を行います。一方のCNSは、DeafVR技術の提供を受け持ち、プログラムの運営を行います。この分業体制により、より効果的なダイバーシティ教育を実現することを目指しています。
キャリア教育プログラム(CASプログラム)
JTBが提供するCASプログラムは、学生が自分の職業に対する意識を理解し、グループワークを通じてその意義を考える内容となっています。デフアスリートによるキャリア講話も含まれることで、学生たちは自己理解を深める貴重な経験ができる予定です。
今後の取り組み
JTBは、2024年11月には「第25回夏季デフリンピック競技大会」のトータルサポートメンバーとしても協賛契約を結び、今後もパラスポーツ振興や多様性推進に努めていきます。
最後に、今後は首都圏の公立・私立小中高に向けてダイバーシティ教育を大々的に推進し、教育プログラムを通じて子どもたち自身が持つ多様性の理解を深め、助け合う共生社会の実現に向けて貢献していく所存です。