EXIT・兼近大樹が語る世代間の分断と社会保障
2024年10月3日(木)、新たなテレビの形を模索する「ABEMA」で放送されたニュース番組『ABEMA Prime』では、お笑いコンビのEXITが登場し、高齢者と現役世代の分断について鋭い意見を述べました。この番組は生放送され、終了後は無料で見逃し配信が行われるため、多くの視聴者がその内容に注目しました。
現役世代の声と社会保障のあり方
この日のテーマは少子高齢化社会に伴う社会保障制度の費用負担の増加。新たな世代間格差を訴える若者たちの声を聞き、彼らが望む社会保障のあり方を探求しました。兼近大樹さんは現役世代が抱える複雑な気持ちを代弁し、「私たちがどのような状況にいるのかを理解しきれていないのではないか」と指摘しました。特に、SNSや動画プラットフォームに多くの時間を費やしている若者たちにとって、政治に対する興味の低さは深刻な問題です。
世代間の断絶を超えて
兼近さんは、社会保障の問題を世代で区切って議論すること自体に疑問を呈しました。「お金を持っている高齢者」と「苦しむ若者」という枠組みで分類すべきではないと語り、自身が貧困家庭で育った経験を交えながら、「すべて一括りにするのはナンセンスである」と強調しました。彼は、年収や所得に基づく社会保障の負担を考えるべきであり、「裕福になった自分は、社会保障費が増えても気にしない」と率直な思いを述べました。
トゥレット症の青年の今
また、番組では5年前に取材した「トゥレット症」の当事者のその後も取り上げられました。酒井隆成さんは、当時の自分の経験を基に、トゥレット症の認知を広める活動を続けています。「未来に向けた話が増えてきた」と彼は成功を語りつつ、心無い声に苦しむこともあったと明かしました。それでも彼は、出演したことに後悔はないとし、「誰かが認知を進めない限り、変化は起こらなかった」と述べました。
意識を変えるための行動
EXITのりんたろー。さんは、出演者への心無い声に対して、実際に提案を持ってこないのは問題であり、何かを変えるためにはまず自分が行動することが重要だと伝えました。「悪意のある人々には、いくら言っても理解できないだろうが、私たちは変革を追求すべきだ」と彼は力強く語りました。彼らの意見は、視聴者にとっても大きな刺激となり、世代間の対話を促す契機となったことでしょう。
おわりに
この番組の放送全体は、様々な視点からの意見が交わされ、時代が求める新しい議論の形を提示しました。EXITは、自身の経験を通じて社会の問題に対し意見を述べる新しい形のコメンテーターとして注目を集めています。番組は「ABEMA」で視聴可能なので、ぜひチェックしてみてください。