博展が「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2024」の評価結果を公開
株式会社博展は2024年12月5日から7日に、株式会社船場と共催で「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2024」を開催しました。本イベントでは、資源循環に関する「サーキュラリティ評価」を実施し、その結果を発表しました。
調査結果の概要
このイベントでは、展示什器や設計において資源の循環率を明確にし、環境への負荷を減らすために「環境整備」と「サーキュラーデザイン」に力を注ぎました。評価結果は以下の通りです。
- - サーキュラー・インフロー率:54%
- - サーキュラー・アウトフロー率:99%
- - マテリアル・サーキュラリティ率:77%
これにより、資源の活用状況や循環性についての具体的な数字が示され、参加者や関係者にとっての理解が深化しました。
会場設計への取り組み
本イベントでは、リユースを前提とした「リースパネル」を主要資材として使用し、廃棄物の発生を最小限に抑える工夫が施されました。設計には、イベント終了後の回収が容易になるような分解可能な工法を用いたため、ほぼ廃棄物を出さない会場設計が実現しました。
サーキュラリティ評価とは
サーキュラリティ評価は、WBCSDに加盟する企業が策定した「CTI」を基に、資源の循環性を測る指標です。この評価方法では、循環的な資源の調達と排出の実績を示す2つの指標を算出し、これを重み付けして総合的な循環率を導き出します。この手法によって、企業の持続可能な取り組みを客観的に評価することが可能となっています。
実施の背景
昨今、「サステナブル」といった意識が高まる中で、企業は顧客接点において一貫した取り組みが求められるようになりました。博展は、2021年より環境に配慮したイベント策を実施し、業界全体を巻き込む資源循環の推進を目指しています。そして、「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2024」を通じて、資源の循環に関する実証実験の場を提供しました。
特に、資源循環に関するプラットフォームサービスを展開するレコテック株式会社と共同で評価を行い、得られたデータをビジュアル化することで、より多くの方々へその価値を伝えています。
今後の展望
この実証実験の結果を元に、博展は自社のイベントだけでなく、顧客が実施するイベントでも資源循環率の可視化を推進していく予定です。また、得られたデータを活かし、イベント業界全体の課題を明確にし、それに対する解決策を模索していく方針です。持続可能な「体験」を創出することが、博展の新たな目標となります。
イベントとの関連
「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2024」は、未来に優しい空間作りを行う株式会社船場が開催する参加型イベントです。今年は、博展との共同開催により、幅広い業界の参加者が集まり、エシカルな空間や体験について考える機会となりました。開催テーマは「ともに起こす、ブレイクスルー」で、多様なコンテンツが用意され、参加者同士の交流も盛況でした。
アーカイブサイトも開設されており、詳細なレポートを確認することができます。
まとめ
博展は、サステナビリティの認識が求められる現代において、資源の循環を積極的に行っている企業として注目されています。今後もこのような取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献し続けていくことでしょう。