工学院大学が開発したVRアプリと手術支援アプリをCEATEC 2025で発表

工学院大学が開発した先進的なアプリケーション

工学院大学の張ジョ准教授が率いる研究チームは、教育と医療の分野に革新をもたらす2つの新アプリケーションを開発しました。これらは、10月14日から17日まで幕張メッセで開催される「CEATEC 2025」に出展されます。このデジタルイノベーションの総合展では、最新テクノロジーが一堂に会し、未来の可能性を感じる場として注目を集めています。

1. 学びを刺激するVRアプリ

学習の持続的なモチベーションを保つことは、教育の大きな課題の一つです。張准教授の開発した学習用VRアプリは、学習者がステップアップするたびに達成感を得られる「ゲーミフィケーション」を取り入れることで、学びを生涯続けたくなる仕組みを実現しています。利用者の学習状況に応じて達成感を感じることができるため、モチベーションが上がりやすくなっています。これにより学習意欲が自然と引き上げられ、長期的に学ぶことが可能です。

このアプリケーションは、特に言語学習においてその効果を発揮することが期待されており、今後の教育現場での活用が待たれます。

2. 医療現場での有効性

次に紹介するのは、頭部手術に特化した位置照合アプリです。従来の手術では、患部の特定には高い熟練度が求められましたが、張准教授のアプリはそのプロセスを大幅に簡素化しました。タブレットを使い、基準点を設定することで、手術中の位置特定を迅速かつ正確に行えるようになります。このシステムは、3Dプリンターといった特別な機器を必要とせず、コストを抑えつつも高精度な手術支援を可能にします。これにより、経験の浅い執刀者でも熟練者に近い精度を持って手術を行えることが期待されています。

技術の進化と今後の展望

張准教授は、この二つのアプリについて、実際のユーザーからのデータも収集し、産業界のニーズに応じた改善を目指しています。共同研究を通じて、最新のXR技術の応用を模索し、社会に貢献できる内容へと昇華させたいと考えています。

CEATEC 2025では、張准教授が手掛けたアプリが実際にどのように機能するのか、来場者がその目で確かめることができます。出展場所はネクストジェネレーションパーク、ブース番号は6H212です。この機会に、工学院大学の最先端技術に触れることができるチャンスをお見逃しなく。