大阪・関西万博で今後の防災社会実装の取り組みを発表！

大阪・関西万博での防災セッションの開催概要

来たる2025年5月28日、リーダブルな社会実装の新たなステージを迎えるイベント「防災万博」が大阪・関西万博のEXPOホールにて開催されます。ここでは、地域の自治体や企業、団体が集まり、今の時代だからこそ必要な防災への取り組みを共有します。特に、デジタル技術を活用した地域防災の実践例が注目されており、15:30から17:00にかけての発表セッションでは、最先端の事例が次々と紹介される予定です。

セッションの狙い

このセッションの目的は、災害対策や社会課題への対応が専門家だけのものではないことを再認識させることです。地域や行政、企業が協力して日常的に取り組むべき重要な課題であると考えられています。分野の垣根を越え、教育、福祉、環境、インクルージョンなどに関連する問題を解決するための技術とモデルが紹介され、参加者それぞれにとっての価値あるインサイトが共有される90分間となります。

主な登壇団体とその発表内容

- 神戸市: 兵庫県神戸市では震災から30年を経て、防災メタバースを導入しています。震災の記憶を風化させず、次世代に伝えることを目的にしたこの戦略は、地域における「伝承型DX」のモデルとして注目されています。
- 山口県宇部市: 都市公園「ときわ公園」がメタバース化され、地域のリソースをデジタルで融合視する新たなプロジェクトを展開中です。教育や観光、災害リスク認知に及ぶさまざまな取り組みが期待されています。
- NECプロボノ倶楽部: 大手企業の社員たちが持つ専門性を生かし、地域の問題解決に貢献。このプロボノ活動によって、企業の人材が地域に還元可能なモデルを提唱しています。
- ソリッドソニック株式会社: 聴覚に頼らない楽しみ方を提供する「音のないゲームメタバース」を開発。特に難聴者へのアクセシビリティを重視した防災学習の新たな形が期待されています。
- 株式会社都分析: アスベスト問題をテーマにしたゲームを通じて危険物に関する教育を“楽しく”学べるコンテンツを初公開する予定です。

これらの発表は、いずれも実践に基づいた活動であり、単なる理論ではないことがポイントです。登壇する団体すべてが現場の真実を持った取り組みを進行中で、メタバースやAIといった最新技術も「誰も取り残さない社会」を実現するための手段として機能しています。

終わりに

このセッションを通じて、地域の複雑な課題に直面する中でのテクノロジーと人間の力のかけ合わせによる実践的な取り組みが求められています。「防災」に限らず、社会問題全般に対する新たな視点や解決策が議論されるこの場は、政策や教育、地域の運営にとっても非常に重要です。「防災万博」は、日本から発信する「これからの共創モデル」となることでしょう。