UCHINO米制度が実現する食の循環と社員のつながり—8年目の挑戦とは
実りの秋、収穫が待たれる季節に、株式会社UCHINOが取り組む「UCHINO米制度」が8年目を迎えました。この制度は、社員の生活の質向上を目指し、毎月お米を支給するユニークな福利厚生として始まりました。その特徴は、社員自身が農業体験を通じて「食の循環」を学ぶことであり、自分たちが食べるものがどのように生産されるのかを実感することができます。
社員が体験した稲刈り研修の様子
2025年9月28日、埼玉県加須市の契約農家で行われた稲刈り体験研修において、社員たちは黄金色に染まった田んぼの中で鎌を手にし、稲を刈る作業を行いました。この体験は春の田植えに続く収穫プログラムとなっており、社員たちが「食を支える一次産業」に直接触れ、その重要性を実感するだけでなく、仲間と共に汗を流すことで自然なコミュニケーションが生まれます。参加者の中には、普段あまり交流のないメンバーとも会話を楽しむことができ、「業務では見えなかった面を知ることができた」との声も寄せられました。
このように、日常業務から離れた新たな体験が、社員同士の絆を深め、企業文化の推進に寄与しています。そして、この体験の中で得た理解や価値観は、社内に持ち帰られ、さらなる協働へとつながっていくのです。
三方良しの仕組み—社員・農家・地域社会の支援
UCHINOは、社員の満足度を高めるだけでなく、契約農家への安定した収入支援や地域社会への貢献も目指しています。米制度では、社員が会社に返納したお米が地域の子ども食堂や一人親世帯に寄付される仕組みが整っています。このように、社員が自分たちの活動を通じて地域とつながりながら、支えられる側ではなく支える側に意識が変わっていくのです。
また、UCHINOは体験プログラムを通じて、社員がアクティブに食や農業に関わる意識を育むことを重視しています。その効果は、社員アンケートからも明らかで、5段階評価のうち4.3という高評価を記録しています。これは、体験を通じて社員のエンゲージメントが高まり、地域の農家を支援する重要性に気づくきっかけになっていることを示しています。
ESG経営とSDGs推進の再認識
このような取り組みは、単なる福利厚生の域を超え、企業の持続可能な活動モデルをサポートしています。実際に、社員たちは稲刈りを通して自然の力や農家の努力を感じ、「食べるだけの立場」から「その生産を支える側」に意識が変化していきます。これにより、食に対する理解が深まり、SDGsの推進へとつながる活動が社内で活発化しています。
UCHINOの全国展開と未来
ファストコムでは、UCHINOの成功を受け、他の企業からも同様の制度を導入したいという声が高まり、2025年5月1日から全国展開を始める予定です。この新たな取り組みは、企業、社員、そして地域社会がWin-Winになる持続可能なモデルを構築することを目指しています。導入企業のニーズに応じた柔軟な設定が可能なことから、さまざまな企業が自社の福利厚生プランにUCHINOを取り入れることが期待されています。
株式会社UCHINOへのお問い合わせ
「UCHINO」の詳細や訪問体験に興味がある企業やメディアは、ぜひ株式会社UCHINOまでお問い合わせください。社員のエンゲージメントを高める独自の体験を通じて、食の循環を実現し、地域農家を支える取り組みに参加しましょう。
【会社概要】
名称 : 株式会社UCHINO
所在地: 東京都中央区日本橋人形町 2-14-10
代表者: 小林栄治
主要事業: 農業支援、企業福利厚生
URL:
UCHINO公式サイト