絵でつながろう
2025-09-19 17:05:08

近畿大学病院で「絵でつながろう」ワークショップを開催、地域の子どもたちと小児患者が彩る壁画

新たな医療空間を彩るアートの力



令和7年(2025年)11月、近畿大学病院が新たに移転する際、子どもたちと小児患者たちによる共同の壁画制作が行われることになりました。9月28日(日)に開催される「絵でつながろう」ワークショップでは、入院中の小児患者やその家族、そして地域の子どもたちが集まり、中庭に面する壁面に自由な発想でのアートを描きます。

主催となる近畿大学デザイン・クリエイティブ研究所では、このワークショップを通じて医療空間にアートを取り入れ、参加者に癒やしと楽しさを提供することを目指しています。今ワークショップのコーディネートを担当するのは、アーティストでイラストレーターの小宮さえこ氏です。小宮氏の指導のもと、子どもたちは自由に絵を描き、塗り重ねたり、新たに描き足したりしながら、共同制作を進めていきます。

医療現場でのアートの意義



近畿大学病院の小児科病棟の中庭は、入院中の子どもたちにとって、彼らのQOL(Quality of Life)を高める大切な空間です。明るい自然光が差し込み、外の景色を眺める唯一の場所でもあります。従来はアートのデザインを専門家が一方的に決定する場合が多かったのですが、今回は患者や地域の子どもたち自らがその壁面を彩ることで、思い出深い空間へと変貌させることを意図しています。お子様たちにとって、塗装のプロフェッショナルと一緒に楽しだす空間づくりは、医療体験の新たな側面を開くものとなるでしょう。

参加者が描く未来



このワークショップは、午前の部と午後の部に分かれ、午前中には近畿大学病院の小児患者とその家族が参加し、午後には地域の小学生と医療関係者が合流します。各部門ではおおよそ10組、約20人が参加し、自らの創造性を存分に発揮します。実施されるアートのプロセスを通じて、参加者同士が絵を通じてコミュニケーションを行い、さらには医療や福祉の視点を楽しく学べる内容となっています。

イベントの詳細



開催日: 令和7年(2025年)9月28日(日)
雨天の場合: 10月5日(日)に延期
場所: 近畿大学おおさかメディカルキャンパス2号館6階(堺市南区三原台)

このプロジェクトは、ただの絵画活動ではなく、小児患者の心をなぐさめ、地域とのつながりを深めることを目的とした、新たな医療環境の提案です。アートが持つ力で、勇気や希望を感じさせてくれるこのイベントは、地域の未来を描き出す素晴らしい機会となることでしょう。

主催者からのコメント



近畿大学デザイン・クリエイティブ研究所の顧問である岡本清文氏は、「この取り組みが医療空間における環境デザインの重要性を示す実験として、多様な患者層に展開できることを願っている」と述べています。アートやデザインがもたらす新しい価値に期待が寄せられています。

まとめ



「絵でつながろう」ワークショップは、福祉と教育を結びつける重要なステップです。新しい近畿大学病院の中庭を、子どもたちの手で色とりどりの壁画で彩る計画に、地域の子どもたちも小児患者も心を一つにして取り組んでいきます。ぜひ注目したいイベントです。


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